おほほほほ、キャロウェイからはまもなく最新型のVFTが発売されます。なにを今更キャロウェイじゃ・・、そういう声もあるんですけど久しぶりに「あ、キャロも悪くないじゃん」とちょっと感心したので特別レポートでございます。
右側はアメリカ駐在中にキャロウェイのフィッティングで作ったBBB(Biggest Big Bertha)です。昔のスイングではそこそこ距離も出て３１０ヤードをワン・オンなんてこともありましたが、今の（ちゃんとした？）スイングではシャフトが軟らかすぎるし、軽すぎるし、フェースも左向いてるし、と良いところはあまりなく、球は右にも左にも曲がります・・(T_T)
北陸のicchan（仮名）や大阪のぴっぷさん（仮名）にキャロのマイブームが訪れたみたいで、話を聞いているうちに首領にも耳元で悪魔が囁いてしまったみたいです。
キャロといえば、製品のばらつきが大きく、シャフトの刺さり方が千差万別でとことん左を向いたクラブでは、チーピン以外打てそうにもないというのが首領の最近までのイメージ。ところがどっこいぎっちょんちょん。
最新の(VFTじゃないよ）プロシリーズのものは結構良い感じでシャフトが刺さってるじゃあーりませんか（笑）。
右の写真、ちょっとカメラのアングルが悪いので明確な違いがわからないのですが、BBBが左を向いているのに対して、ホークアイの方はほぼストレート。ティペグを貼り付ける「実験君」をやってみるとホークアイの方はオープン気味になっています。
プロシリーズの特徴はハーフディグリーという事で、０．５度単位のロフトがつけられています。あとは、ソールに埋め込まれたタングステンウェイトの場所が、通常のホークアイのソール後方ヒールよりからセンターに移されています。あとは、シャフトの刺さり方が右からになって、よりスクウェアになっているという感じかな？ まあ、これも個体差があるのでたまたま私のが「アタリ」だったのかもしれませんが・・
写真はフェース面。上がホークアイで下がBBBです。
BBBがいわゆるディープフェース（っていうか、とにかく巨大だわ）なのに対して、ホークアイの方はシャローフェースとは言えないまでも、左右対称の流線型という感じ。
フェース面は両方ともピカピカと光っておりますが、BBBの方はフェースの見え方を変えるのと、ひずみを取るために久津間さんに研磨してもらっています。ホークアイの方はノーマルでこれね。
プロシリーズだから・・というわけじゃないんでしょうけど、全体的な作りはホークアイの方がきちんとしてます。まあ、構えて飛球イメージが出しにくい・・というところはキャロ共通の問題ですけどね。
ロフトはBBBが８度でホークアイが８．５度。ところが上の写真を見ればわかりますが、BBBの方がかなりロフトが立って見えます。まあ、トゥとヒールの削り方の違いで「見え方」が違っているんですけどね。
さて、ここからが本題です。なんで今頃キャロウェイかというと、実はシャフトにひかれて買ってみたんです。買ったといっても、もちろんヤフーのオークションですぜ、旦那。
国産バージョンのJVは腰が無くてぺらぺらだし、輸入バージョンのULも軽いだけで粘りが感じられないので大嫌いでした。フィッティングで選んだのが写真上のプロシリーズの4.1（シルバー）で、日本にはあまり入ってきてないタイプ。ノーマルに比べて重め、低トルクになっていますが、先調子で今のスイングではどうしても軽くて軟らかく感じてしまう。そこで、今回は中調子の３シリーズでＸの3.2を探してみました。
プロシリーズのＸなんて・・ってちょっと身構える人がいると思いますが、実はプロシリーズにはゴールドとシルバーというのがあって、ゴールドは重量もトルクもノーマルにちょっと毛が生えた程度。ノーマルシャフトが軽くて軟らかいと感じている人にはちょうど良いんじゃないかな？
BBBのPro4.1ではヘッドを無理矢理動かして球を叩いていた様な感じなのに対して、ホークアイのPro3.2ではシャフトがヘッドを走らせて勝手にボールを弾いてくれる感じです。ヘッドの違いも大きいので単純比較はできませんが、シャフトとしてはPro3.2の方が数段扱いやすい。無理に叩く事が減る事もあり、ホークアイの曲がり具合はBBBの半分ぐらい。BBBではフェースが左を向いているのでメインがフック。フックを嫌って抜いたらプッシュスライスというパターンがあったので、ほぼストレートで安定しているホークアイはこのままコースに持ち込めそうです。
でもね、シャフトは良い感じなんだけど、ヘッドはまだまだなのよね（笑）。
BBBやGBからは格段の進歩をとげているし、シャフトの刺さり方も良い感じなんだけど、右にも左にも行ってしまう危険性はやっぱりあります。まあ、これはイメージだけの問題かもしれませんけどね。昔のエースのワールドステージ・チタンに比べると結構まともに感じられるし、このホークアイに比べたら打たせてもらったX500なんて怖くて使えません（爆）。
このままエースになれるクラブではないけれど、自分に最適のシャフト選びを本格的に始めた首領にとって、シャフト特性の選択基準になれそうな感じのクラブです。とりあえず、大阪でホークアイ対決してこようと思ってます、はい。
首領のお薦め度： シャフトは首領好みで９０点だけど、ヘッドは７９点ぐらいかなぁ・・