[SeeMore:ブラス] ペイン・スチュワートのパター
SeeMoreパターについては以前に虎の穴で紹介したのだが(左の写真)、こちらのモデルはスチールのブラックブレードモデルで、今回紹介するのがペイン・スチュワートが使っていたブラス(銅合金)のモデル。 ブレードモデルに2種類あることは知っていたのだが、塗装の違いだけでスペック的な違いは無いだろうと思っていたのだが(汗)、いや〜、全然違ってました(笑) ← 笑い事ではない さて、外観的な違いは2枚の写真を比べていただければ判ると思うが、素材の違いによる質感だけでヘッドの削りは全く同じである。重量はスチールのヘッドの方が20gほど重くなっており、素材の違いによる重量差だけである。 右の写真はブラスブレードのフェイス面。 ヘッドは長方形の箱ではなく、ソール部分は緩やかなカーブを描いており、船底型というような感じになっている。ヘッド上部のマーキングはブラックブレードもブラスブレードも全く同じ。 身体の中央にボールを置いてセットアップし、シャフトでヘッド上部の赤いマーカーを隠すようにするとフェイスがラインに対して垂直になるという奴である。前回も書いたのだが、フェイスを合わせるのが非常に楽でストロークに対しての誤差を減らすことができるのだが、ボール位置とヘッド位置、そしてグリップの位置がパターのマーキングを隠すために固定されてしまうのである。すなわち、自分のスタイルでパターをセットするのではなく、パターの特性に合わせて自分のセットアップを変えねばならないということである。 ボールを身体の中央ではなく、右足寄り、左足寄りに置く人や、グリップをハンドファーストにしたり、開いて構えたりする人にとってはセットアップ用のマーキングは邪魔な存在になりうるのである。 道具に合わせてセットアップを変えることに抵抗の無い人には非常に強力な武器になってくれるが、自分のスタイルを変えたくないという人には利点も弱点に変わってしまうのである。 かく言う首領も、ボール位置やグリップなどはできればクラブ毎に変えたく無いというタイプ。まあ、クラブ毎に変えるなんて器用な真似はできない・・と言った方がはやいのだが(笑)。と、いうわけで、ボール位置は中心よりやや左足寄り、グリップも身体の中心ではなく少し左寄りにセットアップしているので、SeeMoreのマーキングでフェイスとラインの直角を出す動作がいまいちしっくりこないのである。 と、まあ、このあたりのインプレッションは前回と同じ(笑)。今回のブラスブレードの特徴はその柔らかい打感である。PINGのような甲高い音はしないが、ブラス独特の高音域の音でインパクトが柔らかく感じられる。ラインのバックフェイスの削りによりスポットも広くなっているので非常に易しいヘッドに仕上がっていると言えよう。 首領のお薦め度: SeeMoreを買うならやっぱりこっちだね! 89点 |