[オリジナルパター発注!] Inspired Toranoana's DON (ITD)
うっが〜 5/6時点でもう国内販売が開始されていたのね・・ 写真はキャメロンのデルマー3.5のガルシアモデル(ISG:インスパイアド・バイ・セルヒオ・ガルシア)。デビッド・デュバルによる(IDD:インスパイアド・バイ・デビッド・デュバル)も去年発売されてましたが、特定のプロ用の特別モデルである。 昔から自分に合うパターを探し続けていた首領に見えてきた理想のパターの姿というのは2つ。一つはPINGネック(クランクネックという言い方が一般的になってきた)にブレードタイプのモノで、ジャスティン・レナードモデルや倉本モデルに近いもの。そしてもう一つがL字にマレットの要素を付加したTPA18タイプである。ってなわけで、ISGを試してみたいと思っていたのだが、発売開始をチェックし忘れていきなりオリジナルパターを発注してしまったのである・・ オリジナルパターヘッドを作ってもらうことにしたのは、以前に「火造りパター」を紹介した姫路の藤本さん。刀鍛冶と同じように鉄を叩き出して形を作っていくという製法。 ISDの嫌いなところはネックが直線的にストレートに入っているところ。ガンブルーのデルマー3.5のプロトタイプはTPA18に近い感じで首領のイメージにぴったりなのだが、15〜25万というふざけた(笑)値段のためパス。そこで、どうせ作るならということで、徹底的に注文をつけたITD:インスパイアド・バイ・虎の穴・ドンを製作してもらうことにしたのである。 全体的なイメージは右の写真にあるミズノのフォージド?。TPA18タイプを探していた時に見つけたパターだが、軟鉄鍛造で打感も柔らかくウィルソンのTPA18なんかよりはるかに良い感じ。ヘッド形状としてはTPA18のナス型に加えて、デルマー2のような半円形も考えたのだが、ネックの重量がヒールに集まることを考え、トゥをふくらませたナス型のTPA18型に落ち着いたのである。 左はウィルソンのTPA18。 ITDのヘッド形状はTPA18と同じナス型(ヒールに対してトゥがふくらんだ円形)にしてある。 さらにヒール&トゥ・バランスにしてスポットを広げる意味でヒールとトゥを肉厚にして重量を集めるような形をお願いしてみた。その分、フェース中央は肉薄にして打感の柔らかさとスポットの広さを追求できるのでは・・と(笑) オリジナルのパターヘッドを作ってもらう場合、注意しなければならないのは総重量である。アレもコレもと注文ばかり入れたあげく、実用に耐えない重さになってしまったらなんにもならないので(笑)、十分注意が必要だろう。 ここまでの注文だと・・・ なんだ、できあがりは火造り版のTPA18ではないか・・(笑) これではちょっとオリジナリティが足りないので、ここからがITDの首領スペシャルたる部分(笑)。 まず、フェイスだがTPA18やISGが長方形なのに対して、ITDではジョージ・ローのWizard600のようにヒールに対してトゥを高くしてもらった。 トゥが細くなるとフェイスが開いてしまうようなイメージが強くなるのだが、ジョージ・ローの様にトゥを高くすると力強さが増して安心感が激増する。ま、これは個人的な好み以外の何者でも無いんだけど(笑)。 重量配分の問題があるので、トゥと高くした分だけ、フェイスの長さを少し詰めることになるかもしれないが、そのあたりは藤本さんにお任せしてある。 さらに工夫したのがネック形状。 前述したようにISGでは直線の組み合わせによるストレートネックが用いられているが、L字好きの首領にはどうも気に入らない(笑)。 写真の左はミズノフォージド?だが、こちらのネックはグース度の強いIMG系のネック形状になっている。多くのL字パターがこれくらいのカーブを採用しているのだが、グース度が強すぎると引っかけるイメージが強くなってくる。 そこでITDでは右のT.P.ミルズ程度のグース度で作ってもらうことにした。 ネックの形状はフォージド?で、グース度合いはミルズよりわずかにストレートに近い感じ。 わずかにグース・・という感じだが、フェイス面とシャフトの中心線が殆ど同じ面に来るようにしてもらうよていなので、グース度は殆ど無いに等しい。 フェイス面には"DON"の刻印とヒール部分に漢字で「虎」の刻印。ソールには藤本さんのマークと首領のネームを刻印予定。 仕上げはいろいろなメッキが可能なのだが、今回はノーメッキでの製作を依頼した。ヘッドが出来上がった後、久津間さんに指導をうけながら自分のイメージがでるようにネックやソールなどの削りを行う事を考えているためである。最終的な形が出来上がったらガンブルー処理してできあがり・・ということを考えている。 ヘッドの完成は5月末の予定。さて、どんなのができあがるか・・・ お楽しみに!! |