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[何故姿を消したのか・・判ったよ・・(笑)] カラミティ・ジェーンタイプのパター


カラミティ・ジェーンタイプ 毒を食らわば皿まで・・って言葉がありますな(笑)

 ジョージ・ロータイプのL字に凝ってる首領なのですが、ビンテージの世界に足を踏み入れたら、もうちょっと足をのばせばそこにあるのは、アンティークの世界でしょう(笑)。

 ということで、カラミティ・ジェーンタイプのパターだったりします。

 コレは自分で買った物ではありません。友人から貰ったモノで、メーカーとか年代とか詳細は不明・・っていうか、ちゃんと調べる気もないんだけどね(笑)。L字パターってのは今でも根強いファンがいるし、新しい製品も結構でている。ところが、それ以前のモデルに関しては飾り用は別として、実戦用としては殆ど姿を消しているのである・・何故?

 今回、友人にこのカラミティ・ジェーンタイプのパターを貰って、グリップを入れ直して球を打ち込んでその理由が判ったようなきがします。

ヘッド 右がヘッドのバックフェイス写真。

 カラミティ・ジェーンタイプって書いちゃいましたが、カラミティ・ジェーンをもっているわけではないので違いはよくわかりません(爆)。

 ま、上の写真のように恐ろしく長いネックと長くそして薄いヘッドのL字って事ですね。それにしてもこのネックの長さ・・すごいでしょ(笑)。

 クラブの性能を語るとき、重心の位置が良く問題になります。これだけネックが長いとクラブとしての重量配分に大きな影響を与えることになります。ヘッドは薄い板だし、スイートスポットの位置は・・(笑) 想像すると怖いですな。

フェイス面 左がスイートスポットの位置を示したモノ。

 長いフェースなのに、スポットはかなりヒール寄りにあります。しかも恐ろしく狭い(笑)。

 ブレードの薄さもあり、少しでもスポットを外すとヘッドが大きくぶれてしまって球は散らばってしまいます。打感は・・最近のツーピースを打つにはあまりに堅すぎますな(笑)。糸巻き打ってもけっこうな手応え。

 球の転がりはスポットの狭さと相まって、結構シビア。ブレを押さえるのが大変でプレッシャーのかかったパットではちょっと使えないかなぁ。こういうパターででこぼこのグリーン上で、ぽんぽんとカップにボールを放り込んでいた昔のゴルファーってのは凄いよね。

上から 右はセットアップしたヘッドを上からみたところ。

 ブレードは均一な厚さの板ではなくて、トップが細くなっている三角形。
シャフトがちゃんと入っていてスクウェアになっていたりと、今のパターに比べてもその造りはしっかりしている。

 アイアンの流れで構えることができ、ラインも出しやすいんだけどねぇ・・
いかんせん、あまりに薄いブレードでどうしても不安感が顔をだす。まあ、このへんは好みの問題なんでしょうけどね。個人的にはロフトをつけてチッパーかジガーとして使ってみた方が面白いのではないか、と思っている。今度、ネックひねってみるかなぁ・・(笑)

 さて、一番最初に書いたように、何故カラミティ・ジェーンタイプのパターが今は廃れてしまったのか?

 実際に手にしてボールを打ってみればよく分かると思う。恐ろしくシビアなパターで、スポットは狭いし、ミスは許されない。近代的なアイアンではつながりがイマイチだし、なにより最近のボールとの相性が良くない・・ こういうのは壁に飾っておくのが良いんでしょうね・・

 首領のお薦め度: コースで使おうなんて考えちゃダメじゃ 55点

(C)ゴルフ虎の穴 首領