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[首領オリジナル火造りパター(1)] インスパイアド・バイ・虎の穴首領


ヘッド後部から 姫路の火造りクラブの藤本さんの手による首領フルオリジナルパターのヘッドができあがってきました。

 脱脂用の粉まみれになっていますが、まずは速報ということで、ヘッドの概要をお知らせしますね。

 イメージ的には注文時の記事に書きましたが、ネックイメージはIMG5、フェースのトゥのふくらみがジョージ・ローのWizard。そして全体のイメージはTPAの18という贅沢三昧の注文でした。

 火造りというのは焼けた金属塊をハンマーで叩いて形を作り出すという刀鍛冶のような手法。そういう手法で複雑な形状をお願いしたばあい、どのようなできになるのか不安でもあり、楽しみでもあったのですが、出来上がってきたものを見ると「おおっ、すげっ!」と唸るような出来です。

フェース面 ネック形状はかなり満足のいく感じです。

 グース度合いをIMG5より少な目にしてもらっていますが、キャメロンのガルシアモデルのような直線的なネックではなく、L字独特のなめらかな曲線に仕上がっています。

 ジョージ・ロータイプほど、ヒールとトゥの高さの差は出ていませんが、TPA18のようなフランジの重量配分を考えるとこれぐらいが妥当な所なのかもしれません。

 フェース面から見た感じはいい感じのL字パターというところ(笑)。なお、ちょっと見にくいのですがトゥにはアルファベットでDONの文字。ヒールには漢字で虎の文字が刻印されています。

 粉まみれでなんだか鋳造ヘッドみたいに見えますが、多少の削りを入れた後に、ガンブルーで仕上げる予定です。現時点での重量は357gほど。いい感じの重さになっています。藤本さんへの注文はどんな形でもOKなのですが、完成したパターとして無茶苦茶なスペックになるような場合は、藤本さんから直しが入ってデザインの修正などが行われることになっています。今回は、注文したとおりに出来上がってきました、はい。

トップブレード これがトップブレードの写真。

 気になる点が一つだけあります。トップブレードが完全な長方形ではなくて、キャビティ部に細い溝が入っているということ。これは、叩き出す時点でのタガネの跡かな? と思っていたのですが、うっが〜、注文のときに同封したオリジナルのTPA18の写真を見ると同じような溝があります。むー、藤本さんはわざわざ手間をかけて溝までつけてくれたんだ・・ これは私の注文ミスですね。トップブレードは完全な長方形になるように指定した方がよかったかもしれません。

 全体をガンブルー処理した後、トップブレード全体を白塗りするのではなくてすこし細い長方形でラインを強調すると溝が気にならずにいい感じになるかもしれません。このあたりは、組み上げる時の工夫次第・・ってところでしょうね。

 先週、ガルシアモデルの実物を見て「こりゃぁ・・私には合わん」とショックを受けたことを書きましたが、これなら、ガルシアモデルを越えるモノができそうな予感が沸々と・・(笑)

 あのね、たしかに最近の記事では「あれは気に入らない、これは合わない」と否定的な記事が増えてますな。でも昔はとにかくなんでも「良いぞ」と手当たり次第買ってたわけなのよ。で、読む方としては「ああ、あいつは絶賛してるけど、自分に合うとは限らないから注意して見てみよう」というアプローチがあったと思うんです。で、否定的な記事に対しては「ああ、あいつは否定してるけど、そうは思わないぞ、うん、試してみてやろう」とアプローチするのも虎の穴の楽しみ方の一つではないかと思ったりするんですわ(笑)。

 シャフトが左から入ってようが、バランスがおかしかろうが、なんでもいいんですよ、実際。自分が気に入ればなんの問題もないはず。虎の穴の首領がああいってたから・・って山ほどある情報のまゆつばな一つとして頭の片隅に置いておけばいいわけで、私としては思ったことを文字にしただけなので、肯定も否定は特に必要としてません。どっかで会った時に一杯やるときの肴がわりにでもなればいいと思ってます、はい。

 ふー、ヘッドが出来上がったうれしさでちょっと筆が(キーボードが)滑ったかな?

 ヘッドは土曜日に久津間さんの工房で加工してパターに仕上げる予定です。月曜には完成型の首領フルオリジナル火造りパターの勇姿をお届けできると・・おっほっほ、楽しみじゃぁぁぁ

(C)ゴルフ虎の穴 首領