[コロンブスの卵] ブラスト・マスターのお仕事・・(笑)
写真奥は、1998年の限定モデルのロングスラントネック。 ステンレスにTel3インサートのツアーモデルなのだが、手前のモデルが何なのかすぐに分かる人は何人いるだろうか? terryの蟲の「独り言」でterryさんがネタばらししちゃってるので、あっさりとバラしちゃいますね。 手前のは同じモデルのミッドスラントタイプをサンドブラスト処理してオイルでコーティングしたもの。オイルを塗る前の状態を見ると最新モデルのプロ支給タイプ(タイガーモデル)に近い印象を受けます。ま、タイガーモデル(と称されるやつ)もステンレスヘッドだから同じっちゃぁ、同じだわな(笑)。 昔はキャメロン=お宝扱いしてた首領ですが、最近では曲げる、削る、切っちゃうとやりたい放題。ついにサンドブラストまでやっちゃったんですよ、ええ。もともと、ステンレスモデルのピカピカが気になっており、トップラインを塗っちゃおうかとか思ってたんだけど、面倒なのでサンドブラストしちゃった・・ 写真はフェース面 カッパーインサート部を酸化させるのが嫌だったので、球を打つたびに磨いてピカピカにしてたんですけど(写真下)、これが結構面倒。 最初はフェース面にマスキングしてブラストしてみたのだが、なんかブラスト処理したボディとの見栄えがイマイチ良くない。そこで思い切ってインサート部分もブラストしてみたのだが・・これが驚きの効果を呼ぶことになったんだわ(笑)。偶然の産物というか、コロンブスの卵というか・・ ← 使い方合ってる? ← 怪しいこと山の如し 写真はネックまで含めたフェース面 ステンレスにブラストしてオイルを含ませるとこんなに良い感じになるんですよ。まあ、個人的な好みもあるから、あくまで個人的な感想ということになりますけどね。 これまでのべ12本のキャメロンを所有してきたのだが、正直、このブラスト処理が一番良い感じ。ブラストする前のステンレスとか、2000年もでるのPPなんて首領的には「下品」という感じ。カラスじゃないんだから、光モノはねぇ・・ 面白いのはTel3インサート。 ブラストで荒れたフェース面は濃いめのピンク色になっている。もちろん、オイル処理しなければきれいなピンク色なんだけどね。ブラスト処理してそのままにしておくと水分がついたらあっというまにシミになっちゃうんです。自分で試す人は要注意ね。すぐにオイル処理してやらないと実戦では使えませんから・・ 写真はヘッドのトップライン。 写真のアングルがちょっと悪いのだが、シャフトは右から入るようにひねってある。 トップブレードのブラスト処理のおかげで光の反射が全くなく、非常に構えやすくなっている。全体的にどっしりとした印象に変わっており、構え易さは手持ちのキャメロンの中でダントツでえある。 さて、ここからが今回の本題。 サンドブラスト処理して印象が変わって格好良くなった・・だけじゃないですな、これが。 ポイントはフェース面のブラストというところ。 カッパーインサートモデルは「軟らかい」ということで評判になった構造だが、サンドブラストすることによってさらにソフトな感じになっている。表現しづらいのだが、硬い/軟らかいという表現ではなく「ボールを力強く押す感じ」が強くなった・・という言い方が良いのかもしれない。カツンと球を弾くのではなく、コッ!と押す感じ。とにかく劇的な変化に当日工房に居た6人が全員驚いたのである・・むぅ 写真は同時にブラスト処理してみたヒロ・マツモトのショートピン。 もとはブロンズ処理だったのだが、ブラストしてオイル処理したら金みたいになっちゃった(笑)。 これも驚くほど打感がソフトになっちゃったんだよな。色にちょっと難があるけど、これも実戦復帰できそうな感じに仕上がりました。カッパーやブロンズなどPINGを片っ端からブラスト処理してみたくなってるんだけど・・ さすがにPAT PENDとスコッツデールはバチがあたるからねぇ・・ 今回、仲間と試してみたフェース素材は、カッパー(インサート)、ステンレス、ブロンズ、軟鉄である。打感の変化は素材によって差がでるが、確実に言えるのは「ソフトになる」ということ。とりあえず、次回は手持ちのキャメロン片っ端からブラスト処理してみようと思ってます、はい。 デザイン的な事で言うと、光り物(ステンレス無垢、メッキ等)はブラストすると重量感が増して印象が劇的に変化します。それが良いのか悪いのかは個人の好みによるところでしょうが、一度試してみる価値はあります。 首領のお薦め度: 打感、見た目とも劇的にアップ!! ゴメンね、キャメロンさん(爆) 91点 |