[ベン・ホーガン パーソナルウッド] 掘り出し物とはこういうヤツ・・
オークションの醍醐味ってのはこういうのを言うんでしょうね・・ 写真はベン・ホーガンのパーソナル1、3、4Wです。ドライバーはフェースの削り直しが入っていますが、全体的な程度は上々。木目も美しく、現役バリバリで使えるセットだと思います。 オークションでの落札価格は・・2人でラーメン屋行って、ラーメンと餃子食って、ビール一本飲んだぐらいかな・・(爆) トラサルディのヘッドカバーが3つもついていたので、値段的には「うっそ〜?」ってな感じ。でもあんまり「嬉しい、嬉しい」って書いてると、中古市場価格が上がったりするかもしれないのでできるだけおとなしくしておかなくちゃ・・「フラットバックアイアンとパーシモンは難しいので中古屋でも手を出さない方がいいですよ」・・あ、もし中古屋で見つけたらこっそり教えてね・・(爆) 写真はドライバーの上からの写真とフェース面の写真。綺麗でしょ・・ なんで嬉しがっているか・・これを書いちゃうと蟲や猫がベン探しに走っちゃうかもしれないから書きたくないんだけど、このモデルは国内モデルなんですよね。こいつの原型を手がけたのは大沢クラッシックを手がけたのと同じ人・・そう、久津間さんなのだ。 残念というか、幸せ過ぎるというか・・パーシモンに関しては頂点モデルとも言えるブラックパワーを見ちゃった(っていうか、借りて使っている)首領としては物足りなさも残るが、フックしかでないチタンドライバーなんかよりははるかに実戦的なのである。しかも1、3、4Wと3本セットでそろってるんだから、こいつはもう・・おっほっほ 左はソール写真、右はヘッドのトゥにあるパベン独特のスピードスロットと呼ばれる凹み。空力的なデザインらしんだけど、えくぼみたい(笑)。 ビンテージのパーシモンに関しては名器と呼ばれるモノがいろいろあります。でも、首領にはそういうのはあんまり興味が無い(笑)。 一番大事なのは「今も実戦で使えること」。そういう意味ではこのセットは文句無しでしょうね。調整が必要なら、久津間さんに相談すればいいんだし・・もっとも、久津間さんは「手順は説明したから、あとは首領さん自分でやってね」って言うんですけどね・・しくしく。 ところでこの3本、珍しいことにカーボンシャフトが刺さっています。久津間さんの所にある昔の雑誌で調べたら、このシリーズってスチール、カーボン、ボロンの3種類のシャフトがあったのね。当時のカーボンだから値段もブッ飛びで、1本8−8.8万です。ってことは、3本セットで25万ぐらいするのか・・(汗)。それが1/100近い値段で手にはいるって事は・・良い時代になったなぁ(笑)。 パーシモンについてはいろいろと書くことがあるんですが、今回は意外と気づかない設計上の工夫について・・ スチールシャフトの場合、スルーボアにしてネックに固定ピンを打ち込む事が多いのですが、久津間さんの設計思想はそういう細かな所にも繊細な気遣いがあります。 右の写真は固定ピンを上から見た写真なのですが、違いがわかりますか? 左がオリジナルのベン・ホーガン、中央が久津間さんのブラックパワー、右は今回ゲットしたベン・ホーガン(これはスルーボアではありませんが、ピンの穴はあいています)。 パーシモンのフェースにはフェースブロックと呼ばれるパーツが組み込まれています。シャフトの固定ピンはネックからシャフトを貫通しますが、フェースに向かうとブロックとの接合部の薄い部分に入ります。そうなると強度的な問題が出てくるのですが、ほとんどのクラブではピンはフェースに向かって打ち込まれています。そこで、久津間さんの設計ではピンは強度を十分考慮してヘッドの中央部に向かって打ち込まれているのです。3つの写真のフェースの見え方を比べれば一目瞭然ですね(笑)。 300S@スピーダー757とともに、打ち込みはこれからになりますが、カーボンシャフトの特性が使える、使えないのキーになってきそうです。ダメならリシャフト・・ってことも考えられますが、恐ろしく手間がかかりますからねぇ・・ それだけ手間をかけて調整するより、ブラックパワーを打ち込んだ方が絶対に効果的・・ってのがあるので(爆)。 首領のお薦め度: コストパフォーマンスは奇跡的な値でしょうな・・・・ 88点 |