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[姿を現したFWの切り札] 久津間フェアウェイウッド・メタル


久津間FWメタル いよいよ時代は21世紀。
新年と共に長い間待ち続けていたフェアウェイウッドがその姿を現しました。

 写真は4Wのヘッド。
ふほほほほほほ、どうですか? いい顔してるでしょ?
広いフェースのトゥからヒールまでどこで打っても球のコントロールが可能な顔つき。ヒールで打って、「うっが〜(涙)」とフックに無くことも無くなりそうな気がします。

 そう、久津間さんの手によるフェアウェイウッドのヘッドが出来上がってきたのです。素材はステンレス。久津間さんの作品としては、パーシモンのブラックパワー、チタンの久津間チタンという2種類のフェアウェイウッドが存在しますが、どちらも絶版品で入手はかなり困難です。

 280ccの新ヘッドの久津間チタンドライバーと並行して設計を進めていたのがこのメタルのフェアウェイウッド。値段を下げるということと、飛距離より方向性や操作性重視ということで、素材はチタンではなくてメタル(ステンレス)で作られています。

フェース面 ヘッド形状はブラックパワーの流れをくんでいるパーシモン形状。写真を見れば一目瞭然ですが、フェース全体でボールを打つことが可能(フェース全体でボールコントロールが可能)で球筋をイメージすることが容易にできます。

 大きさは、チタン全盛の大手メーカーのチタンウッドに比べればコンパクトな印象ですが、メタルとしては普通サイズかやや大きめな印象。黒の塗装で引き締まって見えることもあり、構えてみるととにかく力強い印象です。ヘッド上部には金色の星がマーキングされておりちょっとだけおしゃれ・・(笑)

 ネックはショートネックで、ネック糸は巻かずに通常のフェルール(ネックセル)で仕上げたいとのこと。ホーゼルはスルー・ボアではなく通常の処理となっています。

ソール形状 現時点で完成しているのは左の写真にあるように、3/4/5Wの3種類。もしかするとさらに7Wが追加される可能性もあります。

 ソールには重量調整用のネジが後部に埋め込まれており、ジュラルミン、ブラス、タングステンなど素材と種類(長さ)を変えることにより重量調整が可能。

 面白いのがソール形状。
写真をよく見るとわかりますが、>=<という感じで凹凸がつけられており、接地面積は小さいが座りが良くて、下駄履きと同じ効果で抜けが良いという特性になっています。

 シャフトを仮差しして構えてみると、とにかく座りが良くて広いフェースで球筋をイメージし易いヘッド。ソール形状の効果については完成してからの試打で詳しくレポートする予定です。

 さて、気になるのはその値段ですが・・
一番安いスチールシャフトのモデルが28000円ぐらいで、一番高いカーボンシャフトのモデルで48000円ぐらいになるとのこと。税込みだと3〜5万ということになりますね。このフェアウェイウッドも使う人に合わせて久津間さんがヘッドを選んで、細かな調整を経て一本の完成形にするわけなので、その後のメンテナンス(調整など)を含んでいることを考えると・・個人的には安いと思うんだけどね。

 現時点で出来上がってきたヘッドのうち、久津間さんが「まあこれなら・・」とOKを出したのが、各番手5個程度・・(汗) 焼き上がった壺を「だめぢゃ!」と割ってしまう陶芸家みたいに、ガンガンとダメ出ししてるみたい・・うーむ、妥協って言葉は久津間さんの辞書にはないらしいからねぇ。今あるヘッドの裏にマジックで自分の名前を書き込む蟲も居たりするので(もちろん、あたしも・・)、一般の人の手に渡るのは春になった頃かもしれませんなぁ・・うーん

 首領のお薦め度: 借り組みして構えた印象としては・・ 90点!

(C)ゴルフ虎の穴 首領