[クラマツ?] KSG CRAFTS パター
ヤフーオークションには出展者もいまいち良くわからないクラブが出されることがあります(笑)。 写真を見てもモノが特定できないし値段がかなり安いので、もしかしたら・・というお楽しみ袋的楽しみ方でBIDすることもオークションの楽しみ方の一つです。 と、いうわけで謎の削りだしパターです。出展写真を見る限り、ブレードの形状はBSの倉本ミルドにそっくり。写真の下が倉本ミルド(サンドブラストでグレーになっています)で、上が謎のパター。バックフェースのスポット部がキャビティに削られている以外はそっくりなつくり・・ フェースの刻印がぼけて読めなかったのですが、上が3文字で最初がKというのだけは画像解析でわかりました。 で、思いつくのはK&M CRAFT。 知っている人はかなりマニアックな人でしょうね(笑)。 蟲仲間では通称「クラマツ」(笑)。倉本プロがヒロ・マツモトに依頼して制作したモデルでかなりレア。簡単に言えば、倉本プロのデザインによるヒロ・マツモトのフルハンドメイド・・ってことになりますからね そういうわけで、千円単位の金額だったので迷わずBIDして手元に届いたのがこのパター。フェース部分の刻印は・・・ 残念ながらクラマツではなく、KSG CRAFTSと刻印されていました。このパター、詳細は調べていませんが、西日本(?)の工房の作品で、いわゆる地クラブというやつです。この場合、パターだから地パターかな? 写真はバックフェースのもの。 形状はブレードタイプのバックフェースを削ってトゥ&ヒールバランスを狙ったもの。 ネックはハンドメイドの太くて武骨な感じで、マツモトやスコットキャメロン(ハンドメイド)に近い感じ。 ヘッドの仕上げはガンブルーで、かなり錆が浮いて汚くなっていたので、写真を撮る前に掃除してガンブルーが落ちちゃったところは、自分で処理して直しました。黒いメッキや塗料での処理してるとこういうとき簡単に手直しできないのが辛いんだけどね。かなり良い感じになってます。フェースにはミーリングはなく普通の研磨仕上げ、バックフェースにはミーリング・・というより、削り跡が生々しく残っており、これが雰囲気だしてます(笑)。キャビティ部分はボール盤で2つ穴開けてからフライス盤で削ったのかな? 工程が見えるような削り跡です。ネックとブレードの溶接部が少し凹んでいるのが特徴的。 このパターの前の持ち主はかなり上手い人だったような感じです。 写真はソールですが、中央に1個、トゥとヒールにそれぞれ3個ずつ穴があけられて何らかの処理がされています。トゥ&ヒールバランスを強調するために穴をあけて鉛を入れているのか? あるいは重心を上げるために穴をあけて樹脂だけ入れているのかは表面から判断つきません。まあ、穴の配置から考えると鉛をいれてトゥ&ヒールバランスを強調しているんだろうと思います。 シャフトの入り方もほぼ完璧(私のスタイルでね・・笑)。 フェースのロフトを考慮して、ボールを左足の少し内側に置いて手の位置は身体の中心に来るようにして、左の写真のような感じになります。 ただし、ちょっとシャフトが長いのよね。35.5インチはあってかなり長め。実戦で使うとするとシャフトをカットしてバランス調整をやんなきゃダメな感じ。 写真はグリップ。 WINNグリップじゃなくて、ちゃんとした革巻きグリップです。 良い感じに入ってるんだけど、わたしゃこのなめし革の感触がダメなんですよ(笑)。 なんかベタベタするというか、手の皮が溶けちゃうような感じなんだよね。だから昔、買ったばかりのキャメロンのプライベートリザーブなんて、あっといまにグリップ切っちゃった(笑)。どんなに良い感じのヘッドとシャフトでもグリップの感触が悪けりゃ、使い物にならないからね〜 今回のKSG CRAFTSのパター、ヘッドの出来はかなり良い感じです。シャフトの長さを調整してちょっとコースに持ち出してみようかと考えています。 首領のお薦め度: 地クラブだからこその手の込んだ出来・・・・ 83点! |