[ダブルネームの貴婦人] Slazenger/Ben Hogan
左が鬼教官のベン・ホーガンのパーソナル先生。武骨な武人という感じ・・ 右が今回紹介するレディースのフラットバックアイアン。 Slazengerって知ってますか? イギリスのメーカーで、今もクラブやボールなどを出している古いメーカーです。このアイアンはSlazengerのブランドで出されていますが、中身はベン・ホーガンです。パーソナル先生と似てるでしょ? 曲線的というか、女性的なラインから構成されている美しいアイアンです。 特徴的なのが右のPW。 パーソナルではE(Equalizer)ですが、SlazengerではPWと刻印されており、形状も現代のウェッジに近いラインになっています。 Slazengerってこのアイアンのようにベン・ホーガンのアイアンに自社の刻印を入れたり、PINGのデールヘッドに刻印を入れて市場にだしています。まあ、OEMという言い方もできますが、ここはひとつ「ダブルネーム」と格好良く呼びましょう(笑)。私は久津間さんが国内モデルを監修していたこともあってベン・ホーガンが好きですがどうしても手元に置いておきたいとまでは思っていませんでした。鬼教官のパーソナル先生はてりさんの所に行きたがってるし・・(笑)。でも、このSlazengerはヤフーで見て一目惚れしてしまいました。もちろん・・シャフトを変えて使ってみたい、というのが頭にあるんですけどね。 写真は7鉄の比較。 上の写真もそうですが、左側がパーソナルで右側がSlazengerです。 レディースのアイアンということでヘッドは少し大ぶりで、素材はパーソナルが軟鉄なのに対して、こちらはステンレスです。ステンレスといっても、この時代のモノですから磁石にひっつくんですよ(笑)。 軟鉄にメッキの場合、古くなると錆びたりメッキが浮いたりして汚くなるんですが、ステンレスだとサテンがかって来る程度でラインは崩れません。ロングアイアンなんてまだピカピカだしスコアラインも綺麗です・・ ま、女性でフラットバックのロングアイアンを駆使していた人って・・すくないでしょうからね(笑)。写真でみると基本的な形は(PW以外)、パーソナルと同じで、バックフェースの段差が大きくなって重心も少し下がっています。 ソールから見たのが右の写真。 トゥの段差がSlazengerの方が深くなっているのがわかると思います。 ソール刻印はパーソナルが番手だけなのに対して、Slazengerの方は番手に加えてSlazengerのロゴとレディース用という意味のLが刻印されています。 ソール形状はパーソナルと同じスクープソール形状ですが、角度が少し緩やかで気持ちソールの幅も広いように感じます。そういう意味で「気持ち」易しいヘッド・・ということになるのかな? スクールでパーソナルを打ち込んで、あまりの難しさに凹んでしまった首領ですが、Slazengerならシャフトを選べばそれなりに使えそうな・・気がします(笑)。このあたりはクラブをばらしてヘッド重量を量ってみないとなんとも言えないんですけどね(笑)。 左が3鉄のヘッドのアップ。 さすがにロングアイアンは綺麗でまだピカピカと光っています。 フェースにはパーソナルと同じようにホーガンのマークに青と赤のラインが入っており、ベン・ホーガンの文字が並んでいます。 ロゴの上には"Stainless Steel"の文字が刻印されています。 右はシャフトの入り方(フェースの向き)を比べたもの(7鉄)。 左側のパーソナルと比べると少し左から入っているように見えますが、これぐらいの方が打てそうでしょ? パーソナルがキツすぎるんだよね(笑)。 こちらはグリップとシャフト。 グリップは2本ラバーに交換されていますが、7本はオリジナルの皮巻きでもの凄く良い感じになってます。 シャフトはSlazengerのツインアクションというレディース用のLシャフトで5つもラベルが貼ってあります(笑)。写真の左から、フレックス表示、ベン・ホーガンのロゴ、ツルーテンパーのシール、物品税のシール、そしてフレックス表示(笑)。うーむ、ちょっとアクセサリーつけすぎ・・ このあたりも女性的かな(笑)。 最初に書いたように、このアイアンはシャフトを刺し直して使えるようにする予定です。パーソナルのウッドは久津間さんに削り直ししてもらっているし、ベンのパターもあります。あとは・・ベンのSWがあればフルセット完成だね・・ ← SW探すのか? ← それはもう(笑) 首領のお薦め度: 年月を経ても美しいモノはいつまでも美しい・・・・ 83点! |