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[カーボンとスチールの良い所取り?] バイメトリクス


派手なカラー タイトライズ社のアイアンやウッド、PING社のフェアウェイウッドに使われて話題にはなっていたけど、なかなかシャフトが出回らず、まだ実物を見たことがないひともいるのではないでしょうか?

 写真がツルーテンパー社のカーボンとスチールの複合シャフトのバイメトリクス(バイマトリクス)。ウッド用のTSはカーボンシャフトのチップ(TIP)がスチール(STEEL)で、アイアン用のTCはチップ(TIP)がカーボン(CARBON)となっています。

カーボンとスチールの接合部 右の写真はカムイプロ300にバイメトリクスを刺したモノ。

 チップ部のスチールの形状は継ぎ目から徐々に細くなっているのではなく、継ぎ目部分がパラレルで先が絞ってある形になっています。カーボンの上にスチールを被せてあるのではなくてジョイントを入れて継いであります。メーカーの説明では十分な強度が得られているということですが、なんとなく怖いですよね(笑)。なお、ジョイントには小さな穴が通っているだけなので、刺してから鉛粉をチップに入れてバランス調整を・・というわけにはいきませんのでご注意を。

 シャフトの重量は約80g。先端がスチールということもありヘッドバランスは多めにでます。トルクは普通ですが、先端がスチールで堅いため全体にずっしり・しっかりとした印象です。キックポイントはカーボン部に来るため中調子か中先調子という感じ。チップスティッフということでUSTの65/75あたりと似たような感じですが、粘りはこちらの方が大きいように感じました。特に注意すべきは重量かな? 扱いやすい特性ですが80gという重量を忘れて45インチ以上に仕上げると・・かなりタフなクラブになります。

うざったい手元(笑)スッキリしたヘッド部 カムイプロ300の場合で44.5インチ合わせで完成重量は335g、ヘッドバランスはD3という所。ヘッドにもよりますが330−340gぐらいの全体重量になる感じですな。

 構えてみた感じは・・うう、デザインがめざわりだ・・(爆)
一番気になっていたカーボンとスチールの接合部については右の写真のようにかまえてみるとほとんど気になりません。

 昔のペンシルネックのクラブだと思えば良いし(実際、振ってみた感じも超ロングネックのヘッドにカーボンを刺した・・と考えればOK)、視覚的には全く問題ないのですが、左の写真のようにロゴの上にある銀色の模様が目に入ってとにかく目障り・・

 昔、BSのNewingシリーズでスキーのストックのようにグラデーションをつけるとシャフトが短く感じる云々でうざったい色のシャフトが採用されていましたが(笑)、それに通じるモノがありますな・・と、いってもバイメトリクスの柄には特に意味があるとは思えないんだけどね(笑)。

 練習場とコースで打ってみた感じは、「重い球」が出る、ということ。全体重量のせいもあるのだが、全体的に粘りがあり弾くというより押す感じが強く、曲がりの少ない重い球が出る。クラブの重量が重いため、小手先で打つことが出来ないのでスイングも作りやすいし、ある程度以上のパワーがある人なら試してみる価値大ですな。

首領のお薦め度: 重量さえクリアできれば出来はかなり良い!・・ 85点

(C)ゴルフ虎の穴 首領