[DRAGONFLYウェッジ] 至宝のウェッジ
写真はフラットバックタイプのアプローチングウェッジです。 ソールにはバウンスを削った跡とAの文字。 バックフェースにはゴールドウィンのGマークが小さく入っており、中央には緑色でXの字上にマークが入っています。 DRAGONFLYというのは蜻蛉(トンボ)の事で、緑色のマークはトンボの4枚の羽をモチーフにしたものです。他には特に刻印は入っておらず、謎に満ちたウェッジでしょ? この写真だけで素性がわかる人はたぶんあなたの周りにはいないと思います(笑)。蟲仲間でもてり先生と私だけだと思いますよ。素性を知っていて、おまけに手元に持っているのは・・(笑) あ、もうひとり、ヤフーで終了直前まで壮絶なBIDバトルを演じ「くそ〜、落とせなかった!」と嘆いてる方は多分ご存じでしょうが・・ このウェッジの作者はクラフトデザイナー(職人さん、と言った方がいいのか?)の久津間幸雄さん。「これが日本の、久津間のウェッジだ!」と世界に飛び出すべく、30本ほどの作品を手にハワイに渡り、プロゴルファーの奥さんの通訳を交えてツアープロに試してもらい、何人ものプロが「これはいい」ともっていき、AWとSWの2本を持っていったプロが優勝したという、伝説のウェッジ。「ほー、すごい人がいるもんだ」と久津間さんの名前を始めて目にしたのが、雑誌「チョイス」の記事でした。 ハワイに持ち込んだウェッジはプロに配っただけで市販はされておらず、現存数は極めて少なくなっており、私が知っているのは久津間さんの所に1本、てりさんが1本持っているだけで、あとはプロの手元に残っているだけでしょう。キャメロンではありませんが、「レア」とか「激レア」といった枕詞がつくのは間違いありません。値段が付けられるモノではありませんからね(笑)。 写真左からドラゴンフライ、PRO562、オリジナルウェッジです。 右の写真がそれぞれをネック部分から撮影したもの。 ドラゴンフライとPRO562はよく似ていますが、バックフェースの削り方(黄色矢印)とグースの度合い(緑矢印)が微妙に異なっています。 ネックの長さはドラゴンフライが一番長くなっており、削りの具合からPRO562より重心が高そうだということが判ります。 グースの度合いはオリジナルウェッジに近く、独特の懐の深さと相まって球を包み込むイメージがかなり高くなっています。オリジナルキャビティとのセッティングではオリジナルウェッジの方が合いそうですが、PRO562とのセッティングではドラゴンフライの方が良い流れになりそうです。 左がフェースの写真。 懐具合とグースの度合いはフェースとネックの境界線の形を比べると良くわかります。 イメージ的にはオリジナルウェッジに近いのですが、一回り小ぶりな感じのするドラゴンフライのほうがシャープなイメージがだせそうです。 さて、このドラゴンフライですが、ヤフーオークションで落札しました。それも出展者の店で出展者のパソコンを借りて自動延長で張り合ってくる競合者との大バトルの末でした・・ 同じ出展者がオリジナルのメッキウェッジを出展しており、てり先生が落札したのでモノを取りに行くと言うことで、久津間さんの工房に集まっていた蟲が大挙して店まで見にいったのです。なんと・・久津間さんも「私も行ってみよう〜」って(爆)。店に到着したのはドラゴンフライの終了15分前。その時点でBID者は私一人だったんですが・・この時点で早期終了してもらえればよかったんですけどね。時間を待って終了すると思った瞬間・・スナイピングによるBIDが発生。幸か不幸か自動延長され、BID合戦に・・ なにしろ市販されていない作品ですし、まわりには蟲仲間と久津間さんもいるし・・(爆) 「ナニがあっても絶対に落とす!」と、気合いを入れ直して激闘の末、落札しました。くそ〜、熱くなったぜ・・ ソールにはバウンスを削って調整した跡がありましたが、久津間さんが「あ、これは私が削ったやつだね」ということで、プロに手渡されたフルオリジナルの状態だった模様。ウェッジとしての完成度が高いので調整などは不用ということですが、私に合わせてシャフトフレックスやヘッドバランスを調整してもらって完璧なモノにしてラウンドで使ってみたいと思っています。 首領のお薦め度: 値段はつけられません・・ 94点 |