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[久々の虎の穴殿堂入り] ミズノ300S@バイメトリクス


おなじみのソール 虎の穴の歴史の中で殿堂入りしたドライバーってのは、そんなに多くはありません。

 ま、全盛期の虎の穴では選択基準が無茶苦茶でしたし(汗)、クラブの善し悪しなんて口にできるようなスイングでも無かったですからね(笑)。でも、そういう無茶苦茶なゴルファーだからこそ、「平均的日本人ゴルファー」ってことで、メーカーの宣伝文句を無視したインプレッションができていたし、参考にしてもらえてたんですよね・・おっほっほ。

 私の記憶が確かならば・・虎の穴殿堂入りしたドライバーはJ'sのワールドステージチタンですな。今、手にしてみると「あちゃ〜、このヘッドは良い仕事してませんなぁ」って事になるんですが、HM80のXというシャフトが当時のパワーにドンピシャ合ってた。曲がりはあるけど(笑)、とにかくブッ飛ぶ良いクラブで、アメリカ駐在時代はワーステチタンでベストスコア79出してます。

フェースフェースの向き さて、今回新たに殿堂入りするのがおなじみのミズノ300S。

 発売当時の印象は「デカい」「シャフトとヘッドのマッチングが悪い」「飛ばすためにはヘッドスピードが必要」という感じで、かなり点数は低いクラブでした。

 そんな300Sがなぜ殿堂入りできたかというと、ドンピシャのシャフトが見つかったからなんですね。こちらも評判のツルーテンパーのバイメトリクス。カーボンとスチールの複合シャフトで良いとこ取りのにくい奴・・ってことです。

 ヘッドは9度でフェースアングル、っていうか、シャフトの入り方はかなりまともです。リシャフト時にシムをかませてほぼストレートに仕上げました(右の写真)。気分的な問題も大きいのですが、「パッコン!」って感じの打感が嫌だったのでフェースの塗装を剥がしています。総重量は325gでバランスはD3.5。長さは44.5インチと短めに仕上げています。

スパインアングル 左の写真はシャフトの入り方を写したモノ。

 通常、メーカーロゴが真上に来るか真下に来るようにシャフトを刺しまが、それはシャフトのスパインアングルがロゴ位置と一致している場合に限ります。

 アメリカではスパインアングルの測定サービスが人気を得ていたりしてますし、パーツとしてシャフトを買った場合、スパインアングルの印を付けるメーカーも増えています。

 ツルーテンパーのバイメトリクスもメーカー測定によってスパインアングルがマジックで示されており、それを参考に飛球線方向に最大のしなりになるようにシャフトを刺しました。

 ちゃんとしたショップならスパインアングルを計ってからリシャフトしてくれますが、いいかげんな(っていう、多くの場合)ショップでは単純にロゴを真上か真下にするだけなんですよね。グリップの装着だって、バックラインとフェースの関係を調整しなきゃならないのに、グリップエンドのロゴマークだけで「はい、真っ直ぐ刺しました」とかね(笑)。パターのグリップなんてロゴ合わせのスクウェアにすると、ボール位置をグリップ位置から考えてほとんどの場合、フェースが被ってしまうんですけどね・・

 写真の黄色い矢印が真上・・というか、飛球線に直交する線です。この方向にしなりが大きくなるようにシャフトを刺してしまうとトゥダウンがひどくなって、ダフリがとまらない・・とかなっちゃいまっせ(笑)。赤いのがロゴの真上の方向。このシャフトの場合、ロゴマークと実測の値では10度のズレがありました。

 さて、300S@バイメトリクスの何処が凄いか?
んー、とにかく飛んで曲がりません。蟲のてりさんは「757の方が飛ぶ」って言ってますが、私はバイメトリクスの方がタイミングが取りやすく、重い球がでてると思います。8500円のシャフトでこれだけの性能ってのは、他に類を見ないコストパフォーマンスじゃないかな? カムイ・アシリ@バイメトリクスも良い感じですが、球の重さと直進性は300Sの方に軍配が上がります。

 唯一の問題は、バイメトが80g近いシャフトなので総重量が330g前後、ヘッドバランスがD2−D4ぐらいまでになってしまうと言うこと。軽量長尺が多い今のクラブの中では重い部類に入りますが、昔に比べたら「軽い」クラブなんだけどねぇ・・ 振り切れるだけのパワーがある人だと笑えるぐらいの安定性と飛距離が得られると思います。お試しあれ!

首領のお薦め度: 当然、現在のエースドライバーです(笑)・・ 94点

(C)ゴルフ虎の穴 首領