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2002/02/10 「東京と大阪・味のなるほど比較事典」 

「東京と大阪・味のなるほど比較事典」(前垣和義/PHP文庫)読了。食生活について、関東と関西にはなかなか面白い対比がある。ちょっと考えても、関東の蕎麦vs関西のうどん。関東のマグロvs関西のタイ。関東の豚肉vs関西の牛肉。関東の白ねぎvs関西の青ねぎ。などなど

この本は、食文化に関する東西の違いを、およそ100項目にわたって比較した本。私自身も、関西育ちだが、長く関東に暮らしてるし、だいたい本を読んでて納得行くことばかり。その項目は、関東の「チャルメラ」、関西の「チキンラーメン」と、インスタントラーメンの嗜好の差にまで及んでおり、なかなか面白い。

カップ麺、「きつねどん兵衛」のダシが、関東と関西で変えてある(関東:かつお+濃口醤油、関西:昆布+煮干+淡口醤油)のは知ってたが、カップの社名、住所の後に、(E)、(W)と表示されているとは知らなかった。もちろん、(E)がEastで関東仕様、(W)がWestで関西仕様の記号である。

うどんのダシの味は、だいたい関が原を境に、関東風と関西風に分かれるという説がある。しかし、町に「うどん」屋が多いか、「そば」屋が多いかを調査すると、その境界線は、浜松・豊橋あたりだとか。単純に、東西を分割する線を1本だけ引くのは難しそうだ。

そういえば、新幹線に乗ってると、ちょうど名古屋で、ドヤドヤと名古屋人が「名古屋だぎゃ〜」と大勢乗ってくるのだが、しゃべりのイントネーションにしてから、関西とはまったく違う。麺も、うどんというより「きしめん」圏だし、味噌文化圏でもある。いちがいに関東・関西と2分できない、名古屋文化圏のようなものも、やはりある意味存在するのであろう。

ということで、本日の結論は、うどんのダシは、誰がなんといっても関西風だということだな。<どこが結論なんやって。