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2002/02/17 「インドまで行ってきた」

「インドまで行ってきた」(堀田あきお&かよ/小学館)読了。

「アジアのディープな歩き方」という、アジア放浪実録マンガを書いていた夫婦が、取材に行き、インドを題材に描いた、「インドの歩き方」風の実録マンガ。

インドを貧乏旅行する際に、バッグパッカー旅行者が遭遇するドタバタが、大変に面白くつづられている。指定席を持ってても、自分の席に座ってるインド人と押し合いへし合いして座席を確保しなければならない列車。告げたホテルには絶対に連れて行かないタクシーの運転手。旅行者とみると金を要求するサドゥー(ヒンドゥーの修行者)。金ばかり要求するインチキ占い師。

インドを愛し、サイババを日本に紹介する先鞭となり、「アガスティアの葉」で、さらにインドの神秘を称えた青山圭秀が、手厳しくインド人に裏切られ、手玉に取られ、金をムシり取られ、もうインドに入国できなくなったのは何故か。「愛と復讐の大地」を読むと、インドの恐ろしさと、その闇の深さが分かる。

しかし、このマンガを読むと、インドにはずいぶんと日本が旅行している。聖地バラナシにも、日本人旅行者ばかりが集まる、「日本人宿」が数軒あり、日本料理屋もある。学生が休みの時期などは、どこも日本人でゴッタ返して、インド人が迷惑がるほどのアリサマなんだとか。それにしても、凄いなあ。

「インドには、インドに呼ばれた者しか行けない」、とは、この本にも出てくるが、インド旅行者がよく言う言葉だ。インドに来たのは運命であったと。

しかし、私がインドと聞いて思いつくキーワードは、「貧困、飢餓、不潔、病気、だまされる、ボラれる、身包みはがれる」、といったところか。どうも、聖なるガンガー(ガンジス河)は、まだ私を呼んでないようだな。ははは。

このままでは、よほどのことがないと、インドには、一生行かないかもしれない。ま、助かったような、残念なような。ははは。