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2004/01/12 「フューチャー・イズ・ワイルド〜驚異の進化を遂げた2億年後の生命世界」 

「フューチャー・イズ・ワイルド〜驚異の進化を遂げた2億年後の生命世界」(ドゥーガル・ディクソン&ジョン・アダムス/ダイヤモンド社)を読む。お正月のNHK教育でも放映していた番組が本になったもの。外出予定があってTVは500万年後までしか見なかったのだが、1億年後、2億年後にどんな生物が進化しているかをCG満載で見せてくれるなかなか面白い本である。

しかし、500万年後には氷河期で人類はすべて滅亡、2億年後には8トンもある巨大イカが陸棲に進化して地表を歩いているが、もう哺乳類はすべて絶滅して残っていないなど、哺乳類の総帥、人類としては実に暗澹たる気分になる本でもある。

確かに、人類が絶滅したら、築き上げたコンクリートの大都市など500万年もたてば跡形もなくなっているに違いない。もっとも、2億年たっても文明を築き上げるロクな知性が生まれてないというのが、どうにも不可思議な気がする本でもある。動物学者によると知性の向上というのは環境に適応する一要素に過ぎず、進化の究極の目的ではないということのようだが。まあ、知性と文明の専門家ではなく動物の専門家の予想だからなあ。う〜む。まあ、別に予測が当たっても当たらなくても個人の生活には何の関係もないのであるが。なにしろ500万年後だ。はは。