「「社会調査」のウソ〜リサーチ・リテラシーのすすめ」(谷岡 一郎/文春新書)という本がある。新聞やTVなどのメディアに掲載される「社会調査」なるもののが、母集団の選定の誤り、誘導的質問、結果分析の非論理性などによっていかに「ゴミ」だらけであるか批判したもの。実に面白い。 この本で、TV出演が大好きで、「アナウンス効果が心配です」などと語りながら自分が一番アナウンス効果をタレ流し、しかし肝心の選挙予測がちっとも当たらない政治学のH大学、F教授というのが出てくる。 昨日の「選挙ステーション」冒頭、前回の反省から自民に有利なようにやや補正したと、出口調査を仕切った大学教授が述べた予測は、自民46、民主52。結果的には、自民49、民主50。もともと自民は改選51の維持は難しいと言われてた訳で、ま、なかなかの善戦と言えようか。しかし、この教授オリジナル予想の6議席差と実際の1議席差は、前回の衆院選予測の大失敗(開票開始直後に『自民惨敗』と打ち、大外れした)を考えると、やはり外れた部類と思える。 そう、昨日の選挙ステーションの出口調査を仕切っていたのは、メディアでおなじみ、白鴎大学、福岡政行教授であった。やっぱりなあ。選挙結果としては、共産党の負けた分が民主党に行っただけという気がする。う〜む。 |