「人は見た目が9割」(竹内一郎/新潮新書)読了。 「話す言葉の内容は7%しか受け取られていない」という有名な説があるが、これを信ずるならば、コミュニケーションの残り9割は言語以外の要素が占めている訳である(もっともこれが真実かどうかについては大変疑問な点があるのだが)。 この非言語コミュニケーションについて、マンガ原作者、劇作家でもある著者が、俳優の演技やマンガを引き合いに出して語るというもの。気楽に読めるが、全般にわたって根拠無い断定が多く、著者の思い込みによる放談、いわゆる床屋談義のレベルを出ていない。はあ、そうですか、と聞き流す程度。 新潮新書は、なかなか面白い題名の新刊が多いのだが、時として羊頭狗肉の大ハズレがあって、この本もその部類か。まあ、面白いところもところどころあるんだが。 |