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Amazonから届いた、「東京のすし通になれる本」をパラパラと。こちらでそんなもの読んで何になるかという気もするが、よく通った築地「つかさ」が紹介されていたので購入したのだ。 早川光氏が時折訪れることや、「きららの仕事」協力の取材があった事は、ときおり高橋親方から聞いたことがある。今回はその早川氏が「つかさ」を紹介するという記事。内容には納得。高橋親方は、確かな技術があるが偉ぶるところなどひとつもない素晴らしい職人。居心地のよい店である。この店特製の「マグロ脳天スモーク」が素晴らしいのもその通り。ただ、写真のキャプションに、「マグロ脳天の身のサーモン」と書いてあるので大笑い。マグロのサーモンて何じゃいな。おそらく説明をつけた編集者の脳裏に「スモーク・サーモン」が浮かび、思わず間違えたのでは。 そう思って他の無署名記事を読むと、やはり三文ライターずれのした、いかにも適当な紹介文があちこちで目に付く。「新橋鶴八」のページでは、「先代、先々代から何百年も継ぎ足されている煮汁で」などと書いてあるのも笑った。握り寿司の歴史よりもずっと古い煮汁ねえ。この手の本は出せばある程度は売れる。適当な三文ライター集めて、安易な取材で書き飛ばし、校正などほとんどやってないんだろうなあ。よく見るとあんまり聞いたこともない出版社だ。もっとも全巻満載の写真はなかなか綺麗で、パラパラ読むにはなかなか楽しい。連日のように寿司屋巡りした頃が懐かしいな。 |