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日曜にAmazonで発注した、「ゴルディアスの結び目」、「果てしなき流れの果てに」などの本だが、昨日、火曜日の午前中に到着。あっという間に太平洋を越えてくる。考えてみると日米の時差で、こちらの夜が日本の昼。在庫さえあれば、アメリカ時間で夜が明ける前に出荷している場合もあるかもね。世界は狭く便利になった。 つい同時に発注した、「地には平和を」と「復活の日」も同梱で到着。これまた何度も読んだが懐かしい。 昨日の夜は、「ゴルディアスの結び目」を一気に読了。４つの中篇からなる一冊。巻頭、「岬にて」は、大洋にぽつんと浮かぶ孤島の寂寞と、そこに「年を取るために」やってきた者たちの精神世界を詩情豊かな筆致で描き、SFというジャンルを離れた純文学としても十分通用する。しかし、これもまたSF。なぜかというと、小松左京が書いているから。明快だなあ。はは。 表題作「ゴルディアスの結び目」は、SFホラーの範疇か。エクソシズムと精神分析と超自然とブラックホール。読むもののsense of wonderを、心の奥深い部分で揺さぶる自由なイマジネーション。最初に読んだ時の心地よい衝撃が、何度読んでもまざまざと蘇ってくる。CGが進んだ今なら映像化できるんだがなあ。夢枕漠の「サイコ・ダイバー」シリーズは、この小説にインスパイアされたんだよな。 |