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1998/05/18 「死刑の大国 アメリカ」

今日はちょっと用があったので横浜経由で帰宅。栄松堂で「死刑の大国、アメリカ」購入。読みながら帰る。欧米型先進国の中で、死刑制度があるのは日本とアメリカだけだとは知らなかった。しかも、アメリカでは死刑制度が州によって続々復活しているものなあ。ついこの間も、テキサスで女性が死刑を執行されたっけ。この本にも出ているが、デュカキスが大統領選挙でジョージ・ブッシュと対抗した時のネガティブキャンペーンに、TVで大々的にCMが流れた。これは以前アメリカのTVで見た事がある。

確か、私の記憶では、黒人の殺人犯の写真が写って、「この男はレイプと殺人で刑務所に収監された後、仮釈放されたその日にまた人を殺しました。仮釈放の書類にサインしたのは、犯罪に甘い、当時のマサチューセッツ州知事、マイケル・デュカキス」とか言う奴で、こんなCMを対立候補に流されたら、たまったもんではない。それだけが理由ではないだろうが、結局落選でしたね。

アメリカは、裁判官も選挙で決まる州も多いから、「犯罪に甘い」と言う評判が立つと、保守的な地域では命取りで、死刑判決が増加傾向にあるのは、こういった政治がらみの背景もあるようだ。もっとも南部では有意に黒人の死刑判決率が高いなど、人種的偏見を判決に持ち込む傾向がある事は否めないし、まともな弁護士を雇えない貧乏な者に死刑判決が下る事が多い、すなわち、逆に言えば、金さえあって有能な弁護士をやとえば、死刑判決を逃れる事ができると言う事で、こんなところも問題だろう。

まあ、人の命を奪う刑罰と言うものが果たして必要かどうか、と言うのが根本的な論点になるのだろうが、しかし、犯罪史をひもとくと、こういう奴は絶対に生かしておいちゃいかん、とつくづく思うとんでもないのが沢山いるのがアメリカなんだよなあ。

昨夜からカードモデムが不調。接続が急に切れる。どうもケーブルがいかれた様子。しかたなしに内蔵モデムで接続するが、どうにも遅く感じるなあ。