そうそう、昨日書いたアメリカのLotteryだが、当たりは2本で確定らしい。しかし、賞金総額は販売額がふくらんだので363M$。最近のレート110円で換算すると、400億円弱。凄いよなあ。<って、昨日からこればっかりだ。
で、1本はイリノイ州で売られたチケット。さすがにコンピュータ処理なんで、チケットが売られた店も判明しており、シカゴ北西郊外の Lake Zurichにある「Sweeney's Food Works」という店なんだそうだ。地名に覚えがあると思ったら、Lake Zurichってのは、以前、私がいた事務所からほんのちょっと北に走ったところである。あの近所なら、うちの現地法人の社員誰かに当たってないかねえ。<毎回物欲しそうなこと書くなっての。
びっくりしたのは、当たりクジを売った売り場にも販売ボーナスとして賞金の1パーセントが還元されること。今回、この食料品屋のオヤジは180万ドル、およそ2億円の臨時収入だ。これまた凄い。結局、まだ買った人は名乗り出てないらしいが、Lake Zurichってのも小さな町だから、今ごろは誰が当たったのかと大騒ぎになってるだろう。
もう1本の当たりはミシガン州。こっちのほうは、店の店員が、売った人に記憶があると言っている。Lotteryを買うのは始めてだと客が言うので、「You know what? The guys who never play, they are the ones who are going to win」と話した記憶があるらしい。これがホントだったら、200億円のビギナーズ・ラックだ。 |
2000/05/10 3億5千万ドルの幸運
休み時間にYahoo!のニュースを見ていると、アメリカのLotteryで、繰り越された賞金が積もり積もり、アメリカのロット史上最高額の3億5千万ドルになってるらしい。1ドル=100円で円換算しても350億円。これが当たったら凄いよなあ。
Lotteryというのは、自分で好きな番号を何個か選んで登録して、当たったら賞金がもらえるという宝くじだが、3つの数字を当てる、当選確率が高くて賞金が低いのや、5つや6つの数字の組み合わせを当てる、当選確率が低くて賞金が高いのや、種類も色々あるようだ。日本の宝くじのようにあらかじめ番号が印刷されてるわけではないから、すべての番号を当てた当選者がいないと賞金が次回に繰越となる。
当選金がとんでもない金額になったのは、このLotteryが、複数の州にまたがって売られている「Big Game」という大規模なLotteryであることと、3月の初旬に18億円の当たりが出て以降、当選者が出ていないかららしい。逆に言うと、たいへんに当選確率が低い。
しかし、今回は高額賞金がニュースでも報道されたので、買い求める人が続出で、普段の3倍の売上を記録してる売り場もあるらしい。このクジが買えるのは、Georgia, Illinois, Maryland, Massachusetts, Michigan, New Jersey Virginiaの7つの州。西海岸では買えないんだなあ。
もっとも350億円といっても、実際には13.5M$の26年払い。26年の支払合計が3億5千万ドルということ。一時払いを選択すると、将来キャッシュフローを現在価値に割り引いて、1億7千3百万ドルになるんだとか。アメリカの金利は高いだけあって、だいぶ目減りするが、それでもなお円にして、およそ170億円以上!もしも当たったらどうするよ。<買ってないのに当たらんっちゅうの。
もっとも、この高額賞金には当のアメリカの中でも非難する人はいる。Lotteryの売上のおよそ3分の1は公共福祉に使われており、お金に余裕ある人ばかりが買ってれば、一種の所得再分配の機能も果たしてると言えなくもないが、実際には毎回大当たりを夢見て大枚はたいてるのはどちらかというと貧乏な層が多い。「誤った夢を売って、貧乏人を一層貧乏にする」と批判されるゆえんである。
今までも、日本円にして10億円以上に相当する大当たりってのは何度も出ていて、名乗り出てTVに出たりした人もいるが、どういうわけか、たいてい貧乏な人なんだよなあ。350億円もいきなり当たったら、その後はどういう人生になるんだろうか。大勢の貧乏人をもっと貧乏にして、ほんのわずかな人だけにとても使いきれないような巨万の富を与えるシステムにも、やはり限度ってものがありそうに思えるが。
とまあ、そんなことを考えていて、夜にまたニュースみたら、ミシガンで少なくとも1本は当たりが出たらしい。今回は売上のほうも記録的だから、まだ当たりが出る可能性はありそうだ。いったいどんな人に当たったんだろうか。シカゴのうちの事務所の連中で、誰か当たってないかねえ。ま、当たってないだろうなあ。(追記:夜10時の段階でもう一度Yahoo!のニュース見ると、イリノイ州でも、もう1本当たりがでたとなってる。おっ、ひょっとしてうちの事務所の連中に、、<当たってないっちゅうに) それにしても、当選者は名乗り出るだろうか。名乗り出ても、ひとつもいいことはないのだが、こうまで記録的な高額だと、きっとメディアが追い掛け回すだろうなあ。 |