昨日の夜は、「浅草寿司清」でカツオの刺し身とトコブシを切ってもらって冷酒を一杯。
なんだかあちこち人出が多いと思ったら、ほおずき市の日なんだと職人が言う。帰りにちょっと覗いて帰ろうかと思ってたが、そのあと、スズキやシャコなんぞを握ってもらいながらまた冷酒の杯を重ねてると、いい調子でホロ酔い加減になったので、すっかり忘れていた。
帰宅して、NHKスペシャルで、「四大文明 エジプト」を見た。「裏ぱるぷ」にしむらさんもご覧になってたようですな。やはり、奴隷労働だけでピラミッドはできないと言われれば、確かにその通りかもしれない。ま、奴隷が作ったのだと言われても、フムフムとうなづけるような気もするが。はは。
「クソ映画に1800円も払うよりはずっとよかった」は確かに同感。NHKの受信料は銀行引き落としにしてるのだが、あんまり高いと思ったことはない。色々な特集は、たいへん時間と金をかけて丁寧に作られている真面目な番組が多いし、価格としてはわりとりーズナブルな気がする。
逆に高いと思うのは民放だ。「タダほど高いものはない」とは昔の人はいいことを言った。まるでタダで放送が見られるかのように錯覚させる仕組みを作り上げたという点では、TV放映のビジネスモデルを作った奴は天才である。おそらくアメリカ人のはずだが、特許取ってれば、今ごろは天文学的な収入があっただろう。
民放TVの放映は、CMの放映料で成り立っているわけだが、そういう広告宣伝費は、当然ながら、CMを打つ会社の製品価格に上乗せされている。広告宣伝費の使いすぎで倒産した会社なんて聞いたことないから、あれは、なんだかんだですべて成功裏に商品価格にきっちり転嫁されていると見て間違いない。
民放TV局が、フリーになったアナウンサーとドエライ金額で契約したり、NHKのアナウンサーを引き抜いたりするのを見ても、儲かっているのは間違いないが、広告代理店も、コピーライターも、CM出演するタレントにしても、長年、笑いがとまらないほど儲け倒しているわけである。
視聴者を頭割りにして、こういうギョーカイに落ちてる余分な利益分の請求が来たならば、誰しも頭にきて支払うはずはないのだが、製品価格として転嫁されてくるのは止めようがない。大きな視点で見るなら、どう考えても、真面目なNHKのほうがずっとコストパフォーマンスが高いのも当然という気がする。 ま、どうせ間接的に税金のごとく放送コストを支払ってるのなら、もっと民放を見ないと損という考えもなりたちうるが、見るにしても、粗製濫造のカスみたいな番組が、これまた多いんだよなあ。 |