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2000/07/23 安室、サミットで熱唱 / 全英オープン

「安室奈美恵がサミットのイメージソング「NEVER END」を各国首脳の前で披露、首脳らは大きな拍手を送った」なんてニュースが昨日流れていた。ま、別にどうでもいいのだが、世界各国の首脳の前で歌うのに、どうなんだろうか、アムロって人選は。

別にアムロをくさしてるわけではない。唄もうまいし、人気もあり、歌手としての実績もあるのだが、しかし、世界各国の報道陣とかの前にさらされると、所詮、日本語で西洋ポップスのサルマネをしてるって感じがするのがイタイわけである。

もっとイタイのは、「NEVER END」って曲の作詞・作曲が小室哲哉ってこと。この人の歌詞にでてくる英語のフレーズってのは、中学生級のデタラメな間違いが多いのである。各国首脳に笑われてないだろうか。

この曲は題名しか知らないが、だいたい、題名の「NEVER END」って文句も、ちょっとおかしい気がする。"Never"がついてるのだから"End”は動詞だろう。そうすると、意味が通る主語を勝手に補うとすると、どうしても"It"だが、その場合、"End"は"Ends"になるはずである。

もしもどうしても"End"のままでというのなら、想定する主語は、"I"か"You"、あるいは"We"だろうが、"I never end"というセンテンスには、あまりピンとくる意味が無い。どういう場面でそう言うのか想定困難だ。意味が通じると文法が間違いで、文法を尊重すると意味不明。これは小室がイイカッコして歌詞に使う英語に共通した特徴だが、文法を知らずに、まるで日本語のように勝手に主語を省略するから、あちこちでボロが出てるような気がする。

世界には、ピジン・イングリッシュなんていう英語の変化形もあるから、これは「小室ピジン」であるというのなら別に文句言う筋合いはないが、まあ、サミット首脳の前で堂々と歌うのもなあ。

もっとも、はるばる日本に来てもらうのだから、日本の現実を知ってもらうのも大切で、そういう面では意味がある。「日本のイエローモンキーは、英語もロクにしゃべれないんだが、やたら英語を崇拝してね。歌にも英語のフレーズが頻繁にでてくるんだが、これがまた小学生なみの間違いだらけなんだよ」、なんてサミット随行の外国人にしたり顔でしゃべられるのは屈辱ではあるが、本当だからしかたない。

昨日の夜は3時過ぎまで全英オープンをTV観戦。ゴルフの聖地、セント・アンドリュースのオールドコースは、いつ見てもイギリス海岸特有の荒地とゴルフコースとの差が分からないような凄みのあるコース。どこかがフェアウェイで、どこからグリーンかもあんまり判然としない。フェアウェイにポツンと旗が立っており、深く垂直の壁でえぐられたバンカーが、それだけ明かに異形の存在として目立つ。

しかし、そもそもゴルフというゲームは、イギリスの羊飼いがヒマ潰しに棒切れで石を叩いてたのが始まりだというから、こういう場所が本格なのであろう。アメリカのゴルフコースが、てきめんに自然をコントロールして、ゴルフというゲームを楽しめるよう、ひたすら美しく作り上げたという印象がするのと反対だ。

ひるがえって考えると、日本のゴルフコースは、どちらかというとアメリカ流だが、それを更に押し進めて、これは自然をずいぶん破壊したなあ、ずいぶん樹を切り倒したなあ、という印象を与えるところが多いような気がする。まあ、日本人は欧米流を消化して改良するのが得意だが、なんでもやり過ぎるところがある。