なんだかあんまり日記更新する気がしないのは、やはり夏バテか。昨日はのんびり起床。午後から上野に出て、国立西洋美術館で「レンブラント・フェルメールとその時代展」。
「盗まれたフェルメール」という本を読むと、現存するフェルメールの真作というのは、世界に30数点しかないらしい。そういえば、「ハンニバル」にも、世界中のフェルメールを全て見るのが夢だという変わった男が登場した。
もっとも、30数点とはいえ、世界各国に点在しているので、全て見るのはなかなか難しい。地元のオランダ、アメリカ、フランス、イギリス。まあ、このへんなら回れるが。
展覧会の名前には、フェルメールの名前がデカデカと載ってるが、今回の展示にあるのは、「恋文」1点のみ。これはこれで有名な作品だが、意外に小さな作品。しかし、これで世界中のフェルメールを30何分の一か見たことになる。お得だなあ。ま、とはいえ完全制覇には迂遠な道だ。
それからあちこちちょっと買い物に歩く。「闊歩する漱石」(丸谷才一/講談社)購入。漱石は、「猫」、「坊ちゃん」、「こころ」、「彼岸過迄」くらいしか読んだことがないのだが、丸谷才一独特の軽妙な筆致で描かれる「坊ちゃん」に関する考察はなかなか面白い。本棚から「坊ちゃん」を引っ張り出してまた再読。
夜は「王様の餃子」で、生ビール一杯飲んで、スープ餃子と焼きそばで夕食。帰宅後、先日購入した「Hell Freezes Over」DVD版を見る。オッサンにしか歌えない青春の退廃と郷愁が確かにある。メキシコ経由で受け継いだスパニッシュの哀愁、そしてドン・ヘンリーが持つアイリッシュの憂鬱。それがスコーンと抜けたような西海岸の空の下を舞台とすると、イーグルスの歌になる。この年になると「Desperado」が心に染みるなあ。
Desperado, oh, you ain't gettin' no youger (ならずものよ、そう、君はただ年老いて行くだけ)さて、今日もちょっとでかけるか。 |