体調は回復して、熱もすでに無し。いたって快調であるが、セキだけが止まらない。気管支に炎症が残ってるようだ。ビタミンC飲んで本日も仕事。 アメリカの事務所から、Social Security Administrationからの手紙を転送してきた。中を見ると、アメリカの社会保障制度の解説で、「貴殿がリタイアメント・ベネフィットを得るには４０クレジットが必要で、現在は２０クレジットであるぞよ」と書いてある。 リタイアメント・ベネフィットってのは、日本で言う国民年金みたいなもんだが、普通、１０年働くと受給資格があるらしい。アメリカでタックス・リターンをファイルしたのは５年分だから、ちょうど半分ということだ。 しかし、１０年働かなくとも得られるベネフィットもあって、「貴殿が高度障害者になったら月に９３９ドル、今年亡くなった場合（←なんか縁起でもない書きっぷりなんだが）には、子供が成人して、配偶者が年金受給権を得るまで、最大で月１９１３ドル支払うぞよ」とも書いてある。 しかし、子供も配偶者もいないし、高度障害者になる予定も当面ないので（←まったくそうありたいもんだが）結局、一銭も貰えないわけである。もっとも、海外駐在している時の給料は、手取り保証で、ソーシャル・セキュリティ・タックスは会社持ちだったから、別に損したわけではない。しかし、あと５年アメリカに駐在したら、アメリカの年金貰える分は丸儲けということになる。もう一度赴任させてくれないだろうか。はは。 ま、アメリカのリタイアメント・ベネフィットってのは、日本の年金に比べれば微々たるもんで、日米どちらで払っても社会保障を通算するという租税条約が締結にならないのは、給付格差がかなりあるからだという話を聞いた。もっとも日本の年金財政も火の車らしいから、今のお年寄りはいいとして、我々が貰う頃には破綻してるような気もする。 ＮＨＫのニュースを見ていると、今朝の新聞にも載っていたロシアでの事件を放映していた。沈没したロシア潜水艦、クルスクの遺族集会で、興奮して軍と政府の対応を声高に批判する遺族に、後ろから近づいた女性がプスっと何かの注射をして黙らせるシーン。 ロシアのスポークスマンは、遺族のケアのために張り付いている医者が鎮静剤を打った医療行為だと言ってたが、打たれてすぐにガタガタと崩れ落ちるようなのを、普通、「鎮静剤」とは言わんのじゃないかな。いやはや、さすがロシア。国民の人権を踏みにじってきた、筋ガネ入りの暗黒の歴史を彷彿とさせるシーンだ。