今日はのんびり朝寝。TVの「サンデープロジェクト」でロシア大統領、プーチンの素顔なんて特集をやっている。
若い頃からスパイにあこがれ、KGBのエリートとして教育を受けた彼は、ロシア連邦崩壊後、サンクトペテルブルグ市長の補佐役として政治の世界に入り、有能な秘書役・参謀役として、あれよあれよと言う間に出世の階段を駆け登って行く。
エリツィン大統領に引きたてられたのは、権力欲の強い腹心をエリツィンが嫌い、次々と遠ざけた結果、彼がタナボタで出世したとの評価があるらしい。そうすると、プーチンの性格は、「オレがオレがの大酒飲み」とは究極の反対ということになろうか。
しかし、権力への野心が薄いと言われてたが、本当にそうだろうか。本当に野心が無ければ、権力の中枢に上り詰めることは不可能なような気もする。
ここで思い出すのは、読売新聞の巨魁、ナベツネである。若い頃から、派閥を組んで、ライバルは徹底的に蹴落とし、ナベツネ派の子分はロコツにヒイキして、傍若無人に「オレがオレが」人生を送っていたナベツネであるが、自分の将来を握る権力者にはいたって従順であった。「メディアと権力」を読むと、当時の読売新聞の最高権力者であった務台会長には、精神誠意、徹底的に尽くし、信頼を得て、権力の座の禅譲を受けたことがわかる。
「メディアと権力」の中で、ナベツネは大筋こう語っている。
「そりゃあ、務台さんがあそこまで長生きして権力の座にあるとは誰も思わなかったよ。だけど、『このジイさんそろそろ後進に道を譲ってくれないかな』、なんてホンの一瞬でも思ったらダメなんだ。それが顔に出る。だからオレはどんな時も、『ジイさん、頼むから長生きしてくれ』と心の底から思ってたよ」 ま、こういう風に尽くすと、「愛い奴じゃ」ということになって、ジイさんが引きたててくれるわけですな。どこの世界でも、権力の階段を上る時には極めて有効な技、「ジジイ殺し」の秘伝である。こんな秘伝を簡単にばらしていいのか心配になるほどアッケラカンとした話だが、ナベツネはすでに権力の中枢に上り詰めたから、気楽なものである。あとは寄ってくる子分をかわいがるだけの身分だ。多分、プーチンもエリツィンには誠心誠意尽くしたに違いない。本当の権力欲、権勢欲というのは、こういうことが普通にできるかどうかで判定できるような気がするなあ。
さて、いよいよNFLシーズンが開幕。昨日、「タッチダウン プロ」と「アメリカン フットボール マガジン」を購入したので、本日は、各チームの今期の戦力を色々と頭にいれる予定。アメリカン・フットボールは、事前にかなりチームの戦力分析をしておかないと中継を見てもあんまり面白くない。まったくの個人技で成り立っている野球と、ちょっとそこが違うところである。
ま、しかし、サンフランシスコ49ersの戦力は、実にボロボロである。アッいう間に栄華を誇ったナイナーズ王朝は崩壊してしまった。昨シーズンは4勝12敗だから、いくらなんでもこれより悪くなることはあるまいと思うのだが、ロースター見ると、ロクなQBはいないし、ディフェンスもボロボロ。本当に昨シーズンが底だったのだろうかと疑問に思う状況である。 |