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2000/10/27 マス席は2000万円!

昨日の夜、帰宅時に「浅草寿司清」に寄って一杯やってると、店のオヤジは一心に日本シリーズのラジオに聞き入っている。どっちのファンか聞くと、もちろんジャイアンツなんだと言う。

やはり東京の寿司屋のオヤジが大の阪神ファンでは、しまらない。江戸前の寿司屋のオヤジはガチガチの巨人ファン。これが本格派だよなあ。ははは。

福岡ドームの年間シートの話をしてるうちに、ひょんなことから国技館のマス席の話になった。ここのオヤジは、相撲も好きなんだそうで、さすがに東京の寿司屋という感じがする。

このオヤジの知り合いが、マス席の権利を持ってたのだが、それを買わないかと言われたらしい。値段はなんと2千万円。国技館の花道横、出入りする力士の肩をポンポンと叩けるいい席なんだそうだが、2千万ねえ。

その知り合いは1千8百万円で買ったのだそうだが、値段からすると、利用権の永久割譲のようなもんだろうか。それにしても、ちょっとした中古マンションなみの価額だ。

詳細についてオヤジの話を聞いてるうちに、その採算はどうかという話になった。マス席で相撲を見ると、1名約3万円。4人席だから12万円。開催中の15日間全部使って180万円。東京場所は年間3回だから、年間で540万円。2000万円を540万円で割ると、3.7だから、2000万円払っても、だいたい4年弱でモトが取れる計算だ。

4年でモトが取れるなら、まんざらでもないなあ。なんて話になったが、よくよく考えてみると、1人3万円というのは入場料だけではなく、お茶屋に払う酒やら弁当やらおみやげ代まで入った値段。席の権利を買ったとして、飲食代まで永久にタダになるとはやはり考えにくいな。

だとすると、回収の計算に入るのは入場料だけ。飲食やおみやげを差し引いた入場料相当が1人1万円だとすると、回収には上記の計算の3倍、11年ちょっとかかることになる。う〜ん。モト取るのに10年以上かかるとすると、果たして購入する価値があるかどうか、ちょっと微妙なところだなあ。

とまあ、話は盛り上がったが、どっちにしろ、そんな金はどこを探しても無いので、買う心配する必要はハナからないなあ、というのが寿司屋のオヤジの結論であった。なるほど。