MADE IN JAPAN! 過去ログ

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2000/11/01 PRIDE.11

本日は早目に帰って、昨日、SkyPerfecTVで録画しておいたでPRIDE11を観戦。いつものことながら、PPVで2000円も取られるので、モトを取るために観戦記をアップしよう

トム・エリクソンvsヒース・ヒーリング

体重、体格ともに上回るエリクソンが、試合開始直後からグラウンドで上になり、ネチネチとヒーリングを痛めつけるが、ブレイク後にヒーリングのキック一閃。続く打撃でエリクソンをダウンさせ、ネックロックでギブアップを奪い大逆転。エンセン井上も、こういう粘りと勝負強さを見習ってほしいものである。

ギルバート・アイブルvsバンダレイバンダレイバンダレイ・シウバ

前回、グッドリッジをキック一発でスリープノックダウンに追い込んだアイブルと、爬虫類最強の男シウバの対決とあって、壮絶な打撃戦を期待したが、開始早々、シウバのキックがはずみでアイブルの急所に入った。試合続行不可能として無効試合。期待はずれだったなあ。

ゲイリー・グッドリッジvs谷津葦章

谷津は44歳。プロレスなら円熟期でも、総合格闘技ではご老体。リングに立つ姿を見ても、明かに衰えている。いつでも倒せると見たか、グッドリッジはまるっきりノーガードでパンチを打ち続ける。連打が無いのは、「このオッサンを殺してしまっても夢見が悪いからなあ」という感じだろうか。

谷津も奮闘して、グラウンドにちょっと持ち込んだが、グッドリッジは脅威を感じなかったか、パンチすら出さない。明らかに手加減している気配。しかし、さすが後半は、グッドリッジも本気を出してラッシュ。アッパーがボコボコに決まって、谷津はアッという間にTKO。もっとも、ボロボロになりながらも、ケンドー・ナガサキよりはずっと善戦したし、妙な緊迫感と見ごたえがあったのは事実。しかし、このマッチが、アントニオ・"金の匂いがしたらどこでも駆けつける"・猪木が仕掛けた試合だとしたら、谷津にはちょっと残酷な話だ。

アレク大塚vsマイク・ボーグ

太ったボーグは、いかにも酒場の用心棒系。体格差から、最初は圧倒されかかったが、アレクが下になりながらも、両手を極めてギブアップさせた。ボーグもデカイだけでちょっと弱かったな。

小路晃vsヘルマン・レンティング

地味な善戦マン小路の試合は、いつもの膠着かと思われたが、グラウンドで主導権を握り、アッと言う間の腕ひしぎ。小路のこんなスッキリした勝ちは珍しい。

高田延彦vsイゴール・ボブチャンチン

ボブチャンチンの岩石パンチを警戒して、高田は上半身を引いて構える。何度かキックが炸裂したが、グラウンドへ。高田が上になってのガードポジションというと、ホイスの胸に顔をうずめてしがみついたまま、何ひとつできずに惨敗した前回を思い出してしまう。が、今回の高田は一味違って、事前に練習を積んだという、相手大腿部裏への膝蹴りを連発でカマす。もっとも、ヒザを付いた状態からだから、まったく効いてるようには思えないのがちょっと情けない技である。

グラウンドの攻防でも、打撃系のボブチャンチンのほうが上手で、何度もフルマウントを取って高田を攻めつける。まだそれほどドツカれてもいなかったが、高田はあっさりとギブアップ。なんだか諦めが早いというか、負け癖がついたというか。期待はずれというか、予想通りというか。

佐竹vs小川

ポコンと腹が飛び出した佐竹は、妙な髪型のせいもあって、まるでジャイアント落合である。正拳突きでもジャブでもフックでもない、「あのさ〜」と友人の肩をポンと叩くかのような、ヘタレで妙なパンチを何発も披露。あれはいったい何だったのか。グラウンドに持ち込んだら、やはり小川の勝ち。観客は沸いてるが、アントニオ猪木のマッチメイクだと思うと、偏見かもしれないが、なんだかこう、あんまり面白くなかった。

桜庭和志vsキャノン・"ザ・キャノン"・リッチ

リッチは、これまた猪木が発掘してアメリカから送りこんできた刺客という、ウサンクサイ触れ込み。175センチ・ライト級で桜庭より小さい。こんな奴が勝つはずなかろうと思っていたら、案の定、開始1分で、桜庭にアキレス腱固めを極められてあっさりギブアップ。愛称の”ザ・キャノン(大砲)"ってのは、大口を叩くところからつけられたアダ名に違いない。

というわけで、全般に、なんだか盛り上がりに欠けた大会だったなあ。ということで終了。