午前中は、明日の会議の資料作成でキリキリ舞い。部長が会議出席中に専務に呼ばれて、デリバティブの時価評価とヘッジ会計導入についてまた最初から説明。何度も部長が説明しているはずなんだが、やはり分かってないのだよなあ。午後は、今週末から中国に赴任する部下のS君を連れて、ドロナワ式であるが、関連部署と打ち合わせ。 夜は、昨日と同じアメリカ弁護士軍団を連れて部長と一緒に会食。うちの子会社が、グループ内販売用に毎年ボジョレー・ヌーボーを輸入してるので、初荷を持ちこんで、最初はそれで乾杯。本当はボジョレー・ヌーボーは明日が解禁らしいが、まあ、市販するわけではないから構わんかな。 日本料理屋の個室を取ってたのだが、料理の素材について、アメリカ人からアレコレ質問が出るので大変である。日本料理の食材すべて英語で説明するのは至難の技だ。 湯葉の澄まし汁、ギンナンのから揚げ、カマスの塩焼き、アンキモ、トリ貝の刺身、刺身に添えられたツマ、ソースに入ってるコンニャクのコマギレ、レンコンのはさみ揚げ、海苔を練りこんだ蕎麦あるいはカニ雑炊。日本人は5名いるのだが、みんな私より上なので、説明につまると、みんな、「おい、これは英語でなんて言うんだ」と聞きやがる。オレは歩く英和辞典じゃないっつーの。 もっとも、湯葉にしろ、ギンナンにしろ、レンコンにしろ、アンキモにしろ、アメリカ人にちゃんとした学名で説明したって分かりはしないだろう。「これはトーフになる前の煮出し汁のエクストラクトを乾燥したもの」、「これは、なんとかいう木の実のから揚げ」、「これはロータスの地中にある根っこを煮たもの」、「これは深海に住む魚の肝臓」、と適当に回答。 しかし、アメリカ人は、アンキモにやたら興味を示して、アンコウの説明をすると、「それは英語で、ランプ・フィッシュと呼ぶに違いない」と言う。そういや、頭にランプが付いてるよなあ。ということで、「Oh! Finally We reached an understanding」と思わず握手。日本飯の素材の説明は面倒だよなあ。 もっとも、色々と日本料理の素材を聞かれた場合には、ちゃんと逃げ道があって、「違う言語に、植物や花や木の実や魚の名前をトランスレイトするのは至難の技なのである」と説明して、一般論に持ちこめばいいのである。ははは。 明日も飲み会なので、適当にセーブ。しかし、アメリカ現地法人から来た社内弁護士は、元気なもので、冷酒をグイグイ飲む。まあ、体格が違うからつきあってられんよなあ。 9時過ぎにお開きにして、電車で帰宅。今度、アメリカ人を連れて行く時は、もっと説明しやすいものを出す日本料理屋にしよう。ま、最初に予習しとけばいいんだが。 |