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2001/01/08 「映画フィルム逆戻し計画」で、キッチンはピカピカ / 成人式 

昨日は午後から、ボチボチと本の整理をしてたのだが、やはり、「明日の朝には引越し屋が来てしまう」という切羽詰った状況にならんと力が入らんのだよなあ。ふと思いついて方針転換。

そもそもこの部屋に引っ越して来た時は、まだ新しい部屋にダンボールが積み上げられ、そこからだんだんと荷物があちこちに収納され、生活してゆくうちにあちこちが汚れてきたわけである。これを、まるで映画のフィルムを逆戻しするように、物をダンボールに収納しつつ、同時に部分部分をキレイに掃除してゆけば、パッキングが終わった時には、キレイな部屋と来た時と同じダンボールの山が残る。あとは引越し屋がそれを運べばおしまい。素晴らしい。

荷物を収納しながら掃除してゆくというアイデアが気に入ったので、まずキッチン回りから手をつけることにした。食器類や台所用品を全部洗い、乾燥機にかけた後、次々ダンボールに収納。その合間にキッチンを徹底的に掃除。塩素系漂白剤やクレンザーを残しておいても荷物になるだけ。盛大に使ってレンジやシンクを磨き上げる。

実は掃除は嫌いだが、おもしろいもんで、やりだすとなかなか没頭する。調理場を毎晩磨き上げろと命令された見習コックのような心境である。レンジからシンク、収納の扉に至る隅々まで汚れを落とし、磨き、拭きあげる。最後はパイプマンで配水管の汚れ取りまで。

エラク気合を入れたおかげで、キッチンはピカピカですがな。はっはっは。リストラされたら、便利屋でキッチン掃除専門で食って行くか。しかし、時間的には夕方までかかった。引っ越し準備全体の進行からすると、ずいぶんと遅れが生じている。しかもずいぶんとムダな労力だよなあ。

考えてみれば、来た時と同じほどキレイにするってのもちょっと無理がある。窓ガラスなんてどうするか。来週末には出て行くのに、きれいに磨き上げる気にならない。だいたい、退去の時のチェックだって掃除の出来をみるわけでもないし、次の賃借人が決まったら、ちゃんと掃除するのは、やっぱり大家の責任だよなあ。

ま、汚し放題で出て行ってはイカンが、せいぜい常識的な範囲内で掃除することにして、「映画フィルム逆戻し」計画は断念。ま、今日からは適当にやろう。<結局それかい。

そういえば、昨日はあちこちで成人式だったらしいが、新成人のマナーが悪くて、祝辞の原稿を叩きつけて退場した市長なんかがいたらしい。ああいう挨拶ってのも、実に退屈なのが多いのは事実だが、日本の若者も、我慢が無く、社会的なマナーを身につけていないのが年々増えてきたように見えるのは気のせいか。

ちゃんとしてるのは、昔も今もちゃんとしてるが、どうにもダメな連中の比率が段々と増えているというのが実態に近い気がする。あえてよく言えば、人間が画一的に型にはまらず、多様性が出てきているわけだ。生徒の権利と自主性を重んじる教育の成果という奴か。ま、成果と呼ぶにはちょっとオソマツな結果だが。

そういう教育に乗っ取って、優秀な奴は優秀、ダメな奴は徹底的にダメという2極分化が始まっているのだとすると、これは一種のアメリカナイズとも言える。しかし、こうなってくると、地方自治体が主催するお仕着せの成人式なんて廃止して、友人なり家庭なりで勝手に祝うことにしたほうがずっといいだろうなあ。わざわざ公費を使った式典で、主催者側の市長がキレていては、まったくの税金のムダ使いである。