MADE IN JAPAN! 過去ログ

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2001/01/30 交際費天国ニッポン!

インドの地震では、犠牲者が10万人に達する恐れがあるとニュースが伝えている。洪水、地震、モンスーン、化学工場の爆発。インドで災害があると、いつも犠牲者の数が一ケタ違う。貧困と人口密集と社会資本の未整備。インドの闇の深さには、胸が詰まる思いがする。

朝は8時15分から関連会社の経理担当を集めて勉強会。退職給付の数理計算上の差異についても、そろそろ本気で処理を決めないといけない。しかし昨年来の株安で年金資産が大幅に目減りしており、この影響が実に大きい。

やはり、我々が定年退職する頃には、年金なんて期待できないかもしれない。生保がやっている民間の年金保険にしても、玉手箱でもあるまいし、金を運用するマーケットはみんな同じだ。果たしてそんなに長期にわたっての運用実績があがるものだろうか。経済が安定成長に移行して、国民が高齢化して行くと、北欧のように高率の累進課税をかけてそれで社会保障するしかなくなってくるのが国家の趨勢だろうか。<あるいはアメリカのように福祉は最低限であとは自助努力ですよと割り切ることができるのかどうか。

日比谷の駅で、なんだか急に鰻が食べたくなって、「きくかわ日比谷店」カウンター席に。50から60と思しいオヤジばかりの客。キモ焼きとウ巻きを肴に冷酒を飲みつつウナ重を待つ。このカウンタ席は、ほとんどが常連のようで、ちょっと居心地悪し。

隣でひとりで一杯やった後、お土産まで頼んでから、1万ちょっとをカードで勘定したのは、60近い人品卑しからぬオッサン。しかし、このオッサンは、会社名を紙に書いて伝えて領収書を貰っている。自分ひとりの飲食に会社の経費を使うとは、どれだけエライか知らんが、このオッサンはクズである。

もしもオッサンが、小さな会社のオーナーであるなら、法人税法は小規模会社の交際費について一定の損金参入限度を置いているから、まあお目こぼしの範囲でもあろうか。しかし、厳密に法を執行するなら、臨時の報酬として役員賞与認定である。もう1歩譲っても、給与課税されて源泉所得税の控除はしてもらわなくてはならんな。不景気とはいいながら、日本は交際費天国である。

勘定の段になって、ちょっと試しにオッサンが出したのと同じアメックス・ゴールドカードで精算を頼む。店の女性は当然のように、「領収書はお切り致しましょうか?」とのたまう。ははん、やはりそんな客ばかりが来てるのか。もちろんひとりで来て領収書なんて要るわけない。料理は悪かないが、実に志の低いつまらん店である。

帰宅してからCS放送の受信を再チェック。日曜はダメだったが、なんとスーパーボウルのPPVが映ることを発見。どうもチューナーの設定が誤っていた模様。最初の部分を見た限りでは、現地CMもそのまま映っているようだ。試合そのものは昨日見たのだが、さてこれから、もう一度SkyPerfecTVでチェックしなくては。