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2001/02/17 ジイサマ・タクシーで出勤

本日は朝から会社で会議。電車で行こうかと思ってたのだが、目の前にタクシーが停まってるとどうしても乗ってしまう。乗ったのはいいが、運転手は昔の経団連会長「メザシの土光さん」を更に枯れさせたようなジイサマ。個人タクシーだが、いくらなんでも70はとうに超えてるような。いや、80歳超えてると言われても信じるなあ。今まで乗ったタクシーの運転手の中では、多分最高齢だ。2種免許ってのは年齢に上限はないのだろうか。

シートの前には毛筆書きの紙が貼ってあって、「大きな声が出ませんので、マイクを使用しております。お聞き苦しい点はどうかご容赦ください」なんて書いてある。こういうのもちょっと不気味だ。

「虎ノ門まで」と頼んだが、聞こえたのか聞こえてないのか、ジイサマドライバーはハンドルにしがみつくように運転しだした。右に曲がる時はハンドルに身体を預けて倒れんばかりに右に傾く、左に曲がる時その逆を繰り返しながら。

あんまり安全確認してるようにも見えないが、何十年もタクシーやってるのだろうから、老剣豪のように、隙だらけに見えてもちゃんと目配りしてるに違いない。いやいや、そう信じないと恐くて乗ってられないが、それにしても大丈夫かね。

しかし運転は思いのほかキビキビしている。というよりも、老人特有の無頓着さで、発車の時はアクセルを急にグイっと。車線変更の時も、いきなりハンドルをグイっと。停車もちょっとブレーキが遅れ気味にグイっと停まる。乗り心地はあんまりよくないなあ。

とにかく無事に到着して一安心。午前中はずっと会議。昼過ぎに終了。休日出勤しても午前中だけってのも実に中途半端だが、それ以外に急ぐ仕事もなし。

帰り道に銀座の教文館書店に寄り、「誰が本を殺すのか」(プレジデント社)、「LTCM伝説〜怪物ヘッジファンドの栄光と挫折」(東洋経済)、「大正天皇」(朝日選書)、「福田繁雄のトリックアート・トリップ」(毎日新聞社)、「木島日記2」(角川書店)購入。松屋斜め向いのこの本屋は、初めて入ったが、なかなかよい本屋である。残りの週末は、本読んで過ごす予定。