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今朝は、ちょっと所用で早く会社に行く必要があった。ということで、またまたタクシー出勤。今週になってから毎朝である。習慣になったらマズイなあ。はは。 マンションの前に停まってたのは古びた個人タクシーだったが、ドライバーも結構なお年である。年齢を尋ねると７５歳だって。以前も、ヨボヨボで大丈夫かいなと思う高齢ドライバーの車に乗ったことがあるが、本日の運転手は、７５歳にはとても見えない。運転もしっかりしている。「いや〜、お若いですね」と持ち上げると、上機嫌で語りだした。 なんでも５０年以上東京でタクシーの運転手をやってるのだとか。ひょっとして、それはタクシーが「円タク」と呼ばれた頃からかと聞くと、「お客サン、いくらなんでもそれは、もっと昔の話ですよ。ひどいな〜」と言われてしまった。ははは。 しかし、個人タクシーになってからでも３０年以上経ってるというのだから凄い。朝から商売を始めて、午後の３時半には上がり。それから銭湯行って、毎日会う仲間と歓談という生活。運転手止めるとすぐにボケてしまうから、まだ仕事は続けないと、と笑う。 「悠悠自適の生活だね」と感心すると、「いや、でも若い頃は遊びましたからねえ。何十年も運転手やっても、お金はちっとも残りませんでしたよ」と達観している。 個人タクシーも日銭が入るから、女やバクチにつぎこんで身を持ち崩す奴が多いとも話す。LPG燃料入れる時も、掛けにしたら、つい当日の売上に手を付けてしまう。私はいつも現金で払います。昔の教訓です。などと、「いつもニコニコ現金払い哲学」を拝聴しているうちに、いつの間にか虎ノ門まで。 2000円出して、「お釣りは結構です」と言うと、「いや〜、こんなに頂いちゃって、お客サン、またどうぞ」と江戸猫八のような顔で愛想がいい。なに、お釣りったって、たったの７０円なんだけど。わはは。 まあ、それにしても、７５歳になってもちゃんと働けるというのも、なかなかエライことである。感心した。本日の運転手の言うには、来年にはタクシーを巡る規制がさらに自由化され、２種免許取れば誰でも個人でタクシーできるのだとか。老後のために、今のうちに２種免許取っとくか。ははは。 |