9時から、NHKスペシャル 「巨大神殿は実在したのか〜古代・出雲大社のナゾ」を見る。確か、昔、どこかのゼネコンが金出して「古代出雲大社の復元」という本が出てたような気がするが、本当に現代の地上14階建てに匹敵するような神殿を木造で作り得たのかどうかは、たいへんに興味深い。 「出雲大社は、大国主を鎮魂し、その怨霊を封じこめるために造営された」というのは梅原猛が書いたのだったか。それにしても、番組でやってたように、あの木造建築が現代の免震建築のような柔構造をしてたのなら、もう少し後世まで残ってもよさそうだが。嵐や台風で、何度も倒壊し、建て直すうちに段々低くなっていったというのが実際のところかもしれないなあ。 「コンコルド・プロジェクト」読了。昨年の7月、シャルル・ドゴール空港での最悪の墜落事故の後、ほぼ命運が尽きてしまった世界唯一の超音速旅客機、コンコルドだが、これはその開発プロジェクトのチーフ・テストパイロットが書いたコンコルド開発のインサイド・ストーリー。 コンコルドは、アメリカのSST開発に対抗して、英・仏の共同プロジェクトとして行われた。この本を読むと、2国間に分散した開発拠点、日常の開発会議での通訳の必要性、英語とフランス語両方で記載された設計図、インチとセンチメートル両方での度量衡表記など、実に細かい部分でも、言葉の違う2国間でひとつの共同プロジェクトを行うということが、いかに困難かが分かって面白い。 「Concorde」という名前のスペリングひとつとっても、語尾に「e」をつけるかどうかでモメたそうだ。英国側は、「Concord」で通してたのだが、最後にはフランス側に妥協して、現在の表記に落ちついたという経緯がある。Concordの意味は、「調和」だというのも、逆説的で面白い。 そういう面では、ワールドカップの日韓共同開催(いや、これは韓日と書くのだっけ?)なんかも、2国だけならまだしも、腐敗と利権の世界的伏魔殿、FIFAが絡んで来るのだから、これからも細かいところで大変なことになるんじゃないだろうか。あれこれとモメると政治問題にも発展しそうだ。サッカー議員、釜本も、こういう時くらいしか活躍の場が無いだろうから頑張ってもらいたいもんだ。乱闘になりそうな場には、プロレス出身議員を連れて行けばよろしい。ははは。 本日は、のんびり起床。昼食は久々に飯炊いて自炊。午後からは、東京都議会議員選挙の投票でも行くかなあ。うちの選挙区では、柿沢元外務大臣の息子が立候補している。東大出身、外務省の元官僚というエリートだが、親父の後援会地盤と知名度で当選は確実らしい。 もっとも、都議会議員は単なる踏み台で、いずれは国会を目指すのだろうなあ。親父の柿沢のほうは、ポスト欲しさに新進党と自民党を行ったり来たり、内閣発足後の記念写真では、いい場所に出ようと押し合い圧し合いしたり、なにかと忙しいが定見の無い情けない男だったが、さて、息子のほうはどうか。 |