昨日の日記で、「非拘束名簿式の開票は大変だろうな」と書いたら、選挙の開票作業に動員されるという方から、「実際、非常に大変」とメールが。いやはや、ご苦労さまです。 今回の比例区では、候補者の名前を書いても、政党の名前を書いてもオーケー。候補者の名前を書いた票も、いったん所属の政党の票としてカウントされ、ドント式で各党の当選人数を配分。次に当選者の確定を、政党内の各比例区候補の得票順に決めるという方式らしい。 大量得票できる人気者がいれば、その票だけで何名か当選させる力があるから、知名度のある有名人を擁立するのが有利なのは道理。しかし、自由連合みたいに「2線級」候補者ばかりでは、あんまり意味ないような気がする。 昨日の政見放送を見てたら、昨日の日記に書いた以外にも、アントニオ猪木の兄貴やら、元スケートの渡辺絵美やら、元フィンガーファイブのメンバーやら、これでもかという具合にイマイチな候補者が並んでいる。それにしても、アントニオ猪木の兄貴なんて、よく探してきたもんだよなあ。ある意味感心はするけれど。 「個人名書いても、政党名を書いてもいい」というのも混乱の元だ。「自民党の小泉純一郎」と書けば無効票(小泉首相は候補者ではないから)になるが、「小泉純一郎の自民党」と書けば自民党の得票とカウントされるという。実際の開票作業は実に面倒だろう。 コンピュータ利用したタッチパネルで投票できるようにするのもよい案だが、機械に慣れてないお年寄りには、逆に複雑でミスを誘発するかもしれない。アメリカ大統領選挙のように、ゴアに投票したつもりで、パット・ブキャナンに入れてしまった人が大勢出たりすると、「フロリダ・リカウント」の二の舞だしなあ。 |
日曜の午後、ブラリと銀座に出ると、4丁目歩行者天国で、民主党の鳩山由紀夫党首が演説中。東京地方区に出馬した候補を、「政治家でITが分かるのは彼だけなんです!」と持ち上げている。ま、どこまでホントか知らないが、いずれにせよ、なんだかお寒い話だ。 鳩山党首の横には大橋巨泉もいた。いちおう、ちゃんと帰国して選挙活動もしてるようだ。セミ・リタイヤと称して、1年のほとんどを海外で暮らしてる悠悠自適の参院選出馬には、あちこちから反発があるようで、民主党の追い風にはならないかもしれない。 個人的には、「何でも反対」だけど「自分では何もやらない」青島幸男よりも、まだマシという気がするのだが。それにしても、巨泉も67歳。やはり年老いた。なんかこう、眼が死んでいる。投票するかと訊かれたら、まあ、しないだろうなあ。 帰宅してからネットで各政党の候補者を調べてたら、青島もまた2院クラブから出馬するというのでびっくり。都知事の座も、何もやらずに1期やっただけで放り出したのに、いまさら参議院議員に復帰して、何やろうというのかね。 ついでに各党のWebページを見て、どんな候補が比例区代表になってるのかあれこれ調べたが、自由連合の候補はあっけにとられる。 漫画家、高信太郎、元相撲取りの荒勢、月亭可朝、初代タイガーマスク、横浜銀蝿の嵐、若井ぼん等、お前らホントに真剣に考えて選んでるんかい、という人選である。何億という供託金も、全部党が持ってるのだそうだ。医療法人徳洲会を率いる党首の徳田虎雄は、徳之島で金まみれ選挙をやったことで有名だが、さすがに「医は算術」。あるところにはウナルほどあるんですな、金は。 しかし、何度見ても、「2線級」感がただよう人選だ。お笑い芸人なら、コロンビア・トップも西川きよしも参議院議員だ。吉本から出てもよろしい。しかし、「月亭可朝」と「若井ぼん」はないやろ。他に誰かおらんのかいな。 スポーツ界でも同様。アントニオ猪木も馳浩も議員になりました。相撲界からも議員になって別に悪いことはない。しかし、それが元関脇、荒勢ねえ。いったい何を考えているのやら。 もっとも、他の党の比例区候補者がマシかというと、自民党だって、末広”公約破り”まき子や、橋本”議員になってやったのは護衛のSPと結婚しただけ”聖子やらの、どうしようも布陣である。無所属だが、東京地方区では、畑”政界失楽園”恵も出馬している。2院クラブの、青島”まだいたのか”幸男も合わせて、当落の行方は目が離せない。今回の参議院選挙は、なかなか面白い。 今回からの「非拘束名簿式」というのは、当確がかなり打ちづらいと思うが、開票速報では、結構間違いが出そうだ。「バンザ〜イ」とやってたら、当確印が消えて、結局落選、一転してお通夜のような選挙事務所なんぞという図もあちこちで見られるのではないだろうか。この点もなかなか興味深い。開票速報にかじりつくことになりそうだ。ま、その前に誰に投票するか決めないと。ははは。 |