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2002/06/08 一発レッドカードの重い裁定

一昨日、昨日と、やはりワールドカップ中継ばかり。スカパーの中継のほうは、サッカー好きの妙な芸人とやらが出てこないので、スッキリしてるが、実況を担当するアナウンサーが解説者気取りで、いたるところで自分の知識をひけらかそうという気配が見える。これは、なんとなく興ざめ。アナウンサーはアナウンサーの分際というものを知らなくてはいかんと思うわけである。元Jリーグのコーチがアナウンサーになったのなら分かるが。

フランスvsウルグアイは、前半早々にアンリの退場でフランスが10人に。手負いの王者が、しかし、それでも怒涛の攻めを見せ相手ゴールに攻めこむ迫力には圧倒された。ウルグアイのカウンタを防ぐディフェンスにも、全力を尽くした、まさに血みどろの死闘。

しかし、サッカーファンなら当たり前に感じるのだろうが、選手を一発で退場させ、補充を認めないレッドカードというシステムは、他のスポーツでの罰則と比べて実に重い。しかも、試合の帰趨を決定してしまうような大きな判断が、レフェリーの一瞬の判断で行われ、覆しようがないというのも、前にも書いたが、なんだか疑問だ。

アメリカン・フットボールだと、選手が退場となっても、補充が出来たんではなかったっけ。あるいは、柔道の「1本」決める時のように、副審にジャッジの判断を修正する権利を与えてはどうだろうか。国際試合で笛を吹くといっても、小国から来た審判はやっぱりレベルの問題があるようだし。ま、フランス戦の審判がどうこうというのではないが。

昨日のイングランドvsアルゼンチン戦も見ごたえがあった。因縁の対決で、お互いに負けられない状況下で、迫力のあるギリギリの攻めぎあい。オーウェンのスピードには、やはり感嘆。そういえば、本場のフーリガンは来襲してたのだろうか。あんまり騒ぎにはなってなかったようだけど。

しかし、普通のイングランドファンは大勢いたようで、スタジアムに響き渡る「ゴッド セイヴ ザ クイーン」の大合唱は迫力があった。日本人の観客では、ああいう重低音は出ない。やはりガタイの差だなあ。アメリカのNFLや野球のスタジアムでも大声で叫ぶオッサンが大勢いるのだが、これがまた熊の咆哮並なのである。いやはや。