火曜日は、築地の「つかさ」巡回。最初に出てきたカンパチは、厚い切りつけだが、脂に癖がなく美味し。カツオもだんだんと脂と旨みが増してきた。メジマグロも爽やかな旨み。しかし、よいマグロを入れるには、なかなか苦しい時期のようだ。アワビ塩蒸しは旨み十分。握りもどれも結構。 他にお客がいないので、親方とあれこれ寿司談義。「行っていい店、悪い店」のページもある友里征耶氏の評論が、週刊現代に掲載されており、辛口には珍しく中野の「さわ田」を誉めてたとのこと。 帰宅途上にコンビニで記事を立ち読み。確かに珍しく「さわ田」については誉めている。もっとも本人の性格の悪さがにじみ出たイヤミな書きっぷり。しかも、実際に店に行かなくても東京レストランガイドのレビューをいくつか見たら分かるようなことしか書いていない。本当にこの人は「さわ田」を訪問したのだろうか。どうも疑問に感じるコメントである。 この友里という人は、最近、本も売れ、日刊ゲンダイの連載や週刊ポストでの企画物など、急速にメディアに露出してきた。しかし、このページでも何度も書いているが、どうも好きになれない。 レストランの評論を標榜しているものの、彼がいつも書いてるのは、例えばこんなことだ。払って損した得した儲かった。ワインの持ち込みを認めさせた断られた。料理の値段が高い安い。店が流行って経営者が儲かっている儲かっていない。支店を森ビルに出した出してない。料理評論家が行っているいない。料理人が外車を乗り回しているいない。 よくこんな、肝心の味とは関係のないことばかり書けたもんだと思うほど、料理本体についての言及がほとんど見られない。というよりほとんど分かってないのではないだろうか。 ソムリエ資格を持ってるそうだが、彼がワインについて書くのも、高いか安いかと、持ち込みできたできないのことだけである。そうそう、あとは、ブショネ(保管が悪いカビ臭のあるワイン)かそうでないかだけにはちょっと異様なほどにこだわっている。こういうのを見ると、実はワインの味に関しても、ブショネかそうでないかしか分からないのではないかと邪推してしまうのだが。ははは。 ま、キワモノの料理店評論といえるだろうが、金を取った本にするにはちょっと芸がなくお粗末。自信家であるが視野が狭く、本人の性格がネチネチとあさましいのが透けてみえるところもちょっとなあ。 |