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2003/08/11 台風が去り、花火の夜。

台風が過ぎ去った日曜の東京は快晴。夕方には富士山が夕焼けの空に遠望できる。長梅雨だったし、富士山が見えるのも久々だ。

日が暮れると、晴海埠頭沖の海上では次々に花火が上がり出す。およそ1万3千発。夜空に次々と打ち上げられる花火は、華やかだが、しかし夏の夜の夢のように儚い。

いつしか煙だけを残して花火は消え、季節は移り、人は去る。世に常なるものは無い。しかし、それでもなお、心の中、記憶の迷宮に仕舞い込まれた煌めくような想い出だけは、色褪せない。我々は誰しもいつしか、記憶の中に生きるようになる。夏の夜の花火には、なにかしら、人を過去の記憶に誘うものがある。そんなことだけを、ずっと考えていた。

もう旧聞だが、シュワルツェネガーがカリフォルニア州知事選に立候補だとか。同日投票で、現知事のリコールが成立した時だけ有効になるという妙な選挙。ハリウッドのスーパースターではあるが、政策立案能力や政治的手腕はいったいどうなのか。もっとも、横山ノックや青島幸男を知事にした日本が文句言う筋合いではないのは確かだが。