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2005/04/29 尼崎脱線事故と運転士免許

昨日夜は、駐在時代の上司・同僚との久々の飲み会を銀座で。色々と懐かしい話など。本日はのんびり起床。今日から10連休。成田に向かうのは明日だから本日はのんびりと旅の準備など。

尼崎脱線事故はとうとう死者が106名に。鉄道は、自動車に比べれば統計的にはずっと安全だと思うが、いざ脱線事故となると規模が大きい。自分で車を運転する時には、それなりに危険を認識している。飛行機に乗る時にも離着陸の際にはやはり事故の可能性が頭をふとよぎったりする。しかし、事故を想定して電車に乗ったりはしない。シートベルトさえないのだから。事故の瞬間には、乗客も何が起こったか分からなかっただろう。なんとも痛ましい。

運転士が時間遅れを取り戻そうと速度を上げすぎ、カーブで急ブレーキかけたから脱線したというのだが、そんなに稚拙な運転技量の人間が何百人も乗った列車の安全を引き受けているのだろうか。路線バスや観光バスを運転する自動車の大型2種免許は、ある程度の運転経験が必要で、試験も難しいと聞いたことがあるが、電車の運転士の試験というのもどうなっているのか疑問がわくなあ。

そういえば昔、同窓会で、大学出て関西系の私鉄に就職した同級生に会った。その会社では大卒の本社要員でも、研修で車掌をやった後、電車の運転士の資格を取らされるのだそうで、自分も運転士の免許持ってるのだと言っていた。「電車乗って、お前が運転してたら降りるで」「なんでやねん」という笑い話になったのだが、確か、運転士になるには国家試験があると聞いた。しかし、どれくらいの技量やら適性、そして運転経験が求められるのだろうか。

「乗り換え案内」など検索してから移動すると、日本の鉄道が、実に過密なダイヤでしかも時間に正確に運行されていることが分かる。運転士にかかるプレッシャーも相当なものがあるだろう。メンタル・ヘルス面で会社がどのような対策をしていたか、運転士の適性をどのように判定していたかも、おそらく今後問われてゆくことになるだろう。