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2005/05/21 「光る海、光る大空、光る大地〜」とエイトマン 

「光る海、光る大空、光る大地〜」とTVでSMAPが歌ってるのはNTTフレッツのCMだったか。昔懐かしいアニメ「エイトマン」の主題歌だ。そういえば、この主題歌を歌っていた「克美しげる」は、この歌がヒットした後は鳴かず飛ばず。金を貢がせていた愛人のソープ嬢に結婚を迫られて、歌手再デビューの邪魔になると殺害。手前勝手な殺人の割には10年の懲役というのは甘い刑罰だった気がするが、他にどんな深い事情があったのやら。しかし、本人はもう服役を済ませてとうの昔に社会復帰しているようだ。

殺人犯が主題歌歌ってるのではさすがにスポンサーがつかない、という理由から、アニメの「エイトマン」が再放送されなかったと聞いたことがあるが本当のところはどうだったのだろうか。主題歌のほうはSMAPが歌うまでに復活。もっとも歌った歌手が殺人犯だからといって主題歌やアニメが悪いわけではない。当の本人も罪を償って社会復帰しているから、まあ、問題など何もないのではあるが。

「エイトマン」の原作は平井和正。同じ著者に、犯罪者に殺害された元警官がサイボーグの身体を与えられて蘇ったという同じ設定で「サイボーグ・ブルース」という小説があった。機械という牢獄に閉じ込められた人間の愛と性、そして絶望。退廃的、猟奇的な未来の犯罪。「エイトマン」の大人版ダークサイドともいえる深く暗い憂愁に満ちたSFであったが、もはや書店で見かけることもない。おそらく絶版なのだろう。

試みにAmazonで検索してみると、やはり新刊は無し。マーケットプレイスで古本が出品されているのだが、不審なのはその値段。なんと「1円」である。出品しているのは個人ではなく「スバル書店net事業部」やら他の古本屋。購入代金はカードで決済されるとしても、郵送料等はどうなってるのか。経済的合理性のある価格とは思えないが、いったいどういう意味でこういう値段がついてるのか実に不思議である。1円で売って何の得があるのか。「さおだけ屋はなぜ潰れないか」よりもずっと不思議な気がするなあ。疑問解明のために一応、ワンクリックで注文してみた。1円はなんだか怖かったので10円のを。どっちでも同じか。はは。