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2005/06/14 マイケル・ジャクソン無罪判決

出勤前にTVをつけると、少年への性的虐待で告発されたマイケル・ジャクソンに、完全無罪の陪審判決が出たとのニュース。O.J.シンプソン事件もそうだったが、アメリカでは刑事事件で陪審が無罪評決を行なうと、検察は控訴できない。つまり、無罪確定である。告発されたのが03年の11月だから、アメリカにしてはだいぶ時間がかかった方だろうか。

Yahoo!のニュースを読むに、検察は確たる証拠(smoking gun)を提示することに成功しなかった。被害者とされる少年の母親も、法廷での態度が悪く、かなり陪審員の心証形成に影響を与えたとの報道もある。いったいどんな態度を取ったのかね。

この母親については、事件が告発された当時の過去日記、「この告発の真実の目的は金だ!」マイク・ゲラゴス弁護士活動開始。でも触れた。

そう、自分の息子がJ.C.ペニー(百貨店)で服を万引した時、駐車場で警備員に殴られたと逆に店を訴え、J.C.ペニーから137千ドルの和解金をもらった母親。検事は前にもジャクソンを訴追し、不首尾に終わっているのだが、やはり、もっとcredibility(信頼性)のあるマトモな証人を呼んでくるべきだった。もっとも、いくら母親がカネ目当てであったとしても、この少年が本当に性的虐待を受けたのなら、それは気の毒な話ではあるのだが。

別のニュースでは、マイケル・ジャクソンは3億4千万ドル(370億円)の負債があり、銀行から債権を買ったファンドへの返済期限が今年末までに来るとか。裁判が終わっても財政は火の車かもしれない。最初に雇った敏腕、マイケル・ゲラゴス弁護士を変えたのも弁護費用が高すぎるからだと日本の週刊誌でも一時報道されていた。全盛期は、1日に2億円稼ぐと聞いたこともあるが、浪費するとやはり無くなるもんだな。しかし、ビートルズ等の版権を持つSONY/ATVの株式持分やネバーランドなど合わせると、6億5千万ドルの資産があるとも伝えられており、きちんとした代理人を建てて借金を整理すれば、なんとか破産までは行かないのでは。

これで思いだしたのが、1000億円の負債抱えて倒産した千昌夫の会社。全世界的スーパースターの浪費よりも、日本の「歌う不動産屋」の負債のほうがずっと多い。芸能人の借金では、日本代表、演歌の千昌夫のほうが、アメリカ・ポップスのスーパースター、マイケル・ジャクソンよりも遥かに上である。偉いぞ。<偉かないっちゅーの。まあ、日本の不動産バブル狂奔が、いかに凄まじかったかということではあるのだが。