日焼けというのは、火傷の一種なんだなと、これまた当たり前のことを感慨深く感じた朝。今日は外出止めておくか。 ということで、Blotter る。さんと、昨日までの今日 おおいし けいこさんの2名からバトンをいただいて、まだ回答してなかったBook Baton。 1.持っている本の冊数 本棚は身長の高さのスライド書棚がリビングに2本。扉つきの本棚が寝室に1本。棚に収めた平均冊数から概算すると、1000冊以上あるだろうか。あふれ出した本が目立つ都度、ブックオフ宅本便で売却していて、先週も70冊ばかり箱詰めして送った。単行本主体なのに買取額が5000円ってのも、えらく叩かれるもんであるが、ま、宅急便運賃は先方負担だからなあ。神戸から関東に出てくる時。アメリカに赴任する時。アメリカから帰国する時。この際、ダンボール箱2つ程度を除いてほとんど全ての本を処分したから、私の蔵書には3回の「大絶滅」がある。後で買い直した本もあるのだが、考えてみるともったいなかった。 2.今読みかけの本 or 読もうと思っている本 リビングのテーブルに積んである読みかけの本。
3.最後に買った本(既読、未読問わず) 最後に買ったのは、上記の「土地の文明」。多分これを一番最初に読みきるはず。LIFOでやってるといつまで経っても読みかけの本が終わらないのだが、こればっかりはなあ。 4.特別な思い入れのある本、心に残っている本5冊(まで) 「ヒッチコック 映画術」(トリュフォー/晶文社) 神戸で買い、東京に持ってきて、アメリカにも送り、いまだ手元にある本というとこれくらいか。フランスの映画監督、フランソワ・トリュフォーが、ヒッチコックと対談しながら彼の映画手法を解明してゆくというもの。ヒッチコック・ムービーにとどまらず、普遍的な映画文法の解説としても実に優れた名著。数え切れないくらい読み返した。何事に関しても、自分なりの「基準点・原点」があると評価・整理しやすい。この本が私が映画を見る時の「原点」だ。 「聖書」 これは反則技かもしれないが、やはり実に興味深い本。今でも時折拾い読みする。私はクリスチャンではないので信仰の書として読んでいる訳ではない。欧米的教養のバックボーンを知るひとつの史料として、実に面白い。もっとも、欧米の連中も全員が読んでる訳ではない。グーテンベルグが印刷術を発明するまで、千年以上大衆は誰も読んでなかったのであるから、信仰の拠り所とするのでなければ、日本人も全部読む必要などなかろう。旧約のモーゼ5書と新約の福音書、黙示録を読むだけで、映画を見たり、美術館に行ったりした時の知的興奮が倍増するのは請け合い。英語で読んで、いくつかの聖句を暗記しておくと、英語で議論する時に、なめるなよと相手を威嚇するのにも使えるのであった。 「ソラリスの陽のもとに」(スタニスワフ・レム) SFについては、A.C.クラークも小松左京も捨てがたいのだが、いちおうこれを。SFの歴史に残る記念碑的作品。異星の文明との説明不能な邂逅。昔、SFを読んだことがない知人にこれを勧めたら、絶句するほど感心していた事を思い出す。タルコフスキーの映画化を絶賛する人もいるが、個人的には好きではない。映画の手法では決して描けない部分に、この作品の素晴らしいエッセンスが詰まっている。 「フーコーの振り子」(ウンベルト・エーコ) 哲学、神学、歴史、論理学を自在に駆使する該博な知識。テンプル騎士団、フリーメイソンなどのトンデモ系知識を満載した小説のひとつの代表として。ダン・ブラウンの「ダ・ヴィンチ・コード」よりもこちらのほうが数段深い。同じ著者「薔薇の名前」は、映画化も素晴らしかったなあ。 「大和路・信濃路」(堀辰雄) 特段、有名な本ではないが、その昔、中学の夏休み、読書感想文の宿題の題材にこれを選んで書いたら、市のコンクールで佳作もらったという妙な思い出あり。小説ではなく、著者が巡った場所を淡々と水彩画のように描く紀行文。今にして思うと、いったいどんな感想書いたのか実に不思議であるが、夕暮れの古都奈良で、陽のぬくもりがほんのりとまだ残るエンタシスの柱にそっと手を置くシーンなど懐かしく覚えている。 5.次にまわす人5人まで 誰が読んでくれてるかもうあんまり分からないので、これが難しい。昨日のtakeiさんの日記で旧猿人系に回すかと思いついた(笑)。しかし、立花さんやはせぴぃ先生にはもう回ってるんだよなあ。そういう面では重複あるとなんなのだが、 JIJIさん 玉川さん boneさん なんてどうでしょうか。もしもすでに受け取っておられたら重複失礼。もちろん、スルーしていただいて全然OK。 |