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2005/08/04 甲子園出場辞退の正義

私立明徳義塾高校が、野球部員による喫煙行為や暴力行為があったとして、夏の甲子園大会の出場辞退を届け出たのだと。昔から高校野球は、選手の喫煙やら暴力やらが発覚すると連帯責任で出場辞退とかが決まりごとになってるようだが、毎回、なんとも納得ゆかないものを感じる。旧陸軍内務班で、ヘマをした新兵が一人いると全員直立不動で整列させ、古参兵が得意になって新兵にビンタ食らわせているような気持ち悪さを感じるのは私だけか。

高校球児が純真だから気の毒だといってるのではない。甲子園常連の野球高の野球部などには、全員とは言わないが、野球しか能のない愚鈍なワルがゾロゾロいるに決まっている。タバコも吸えば、暴力沙汰だって普通に起こすだろう。しかし連帯責任で甲子園出場辞退して、何か教育的効果が上がるのだろうか。辞退に何か意味があるのかね。

まあ、今回に限らず、いつでも思うことだが、校則違反をした生徒は生徒で、その学校がきちんと処分すればよいだけの話。高野連がしゃしゃり出て、甲子園辞退どうのこうのと言う話ではないと思うがなあ。現にこの不祥事は、高野連に送られてきた匿名の投書で発覚したのだという。この投書が「正義」なのだろうか。百歩譲ってそうだとしても、ずいぶんと饐えた匂いのする薄汚い正義である。