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2005/09/05 どうせ行かないクセに、訊かれるとどういう訳か「行く」と答える。

「毎日新聞の特別世論調査で、投票に行くかどうかを聞いたところ「必ず行く」は75%に達し、前回衆院選の同調査の71%を4ポイント上回った」とのニュース。この手の調査では毎度のことだが、「行く」と答える人の率は実際の投票率よりずっと高い。どうせ行かないクセに、訊かれるとどういう訳か「行く」と答える層が、世間には結構存在するのだ。なんなんだろねえ。

選挙中盤情勢では、「自民党で単独過半数達成の勢い」という結果が各メディアから次々に。調査手法として「無作為抽出した電話番号」を利用したものが多いのだが、「昼間に電話調査に回答するのは、主婦か時間のある年寄りが多く、母集団に偏りが生じている」という批判も常に聞かれるところである。

世論調査のこの辺の問題や、信用のおけない点については、「「社会調査」のウソ〜リサーチ・リテラシーのすすめ」(谷岡 一郎/文春新書)が分かりやすく述べてあって、なかなか面白い本だった。

電話による調査では、「無作為に抽出」しているのは固定電話だけなのだろうか。最近では携帯電話しか持たない人も多い。もっとも携帯電話だけを母集団とすると、また世の中の大勢とは乖離することになる。広島6区で亀井静香を応援しているジイチャン、バアチャンは携帯なんて持ってないものなあ。(いや、持ってたら失礼。最近は小林桂樹もツーカー持ってるのだし。はは)

あるいは別々に調査して、普及台数に比例して、固定電話と携帯電話の結果をミックスするのが正しい方法か。なかなか難しいところ。アメリカで持ってた携帯は、市外局番も住んでる場所と同じで固定電話と同じ番号形態だった。固定電話と携帯電話の競争の公正を確保するためと当時の新聞で読んだが、今でも同様だろうか。だとすると、アメリカで無作為に電話調査すると、固定電話にも携帯にもランダムで繋がることになる。それはそれで公平ではあるのだが、当時携帯の数が急増して、市外局番がすぐにパンクし、何度も変更になったのには実際のところうんざりしたなあ。