本日の日経朝刊では、選挙結果について「自民党は勝ちすぎ」と感じる人が多いとのアンケート結果。まあ、自分達が投票した結果を見て「勝ちすぎ」もないもんだが、小選挙区は惜敗した党に投じられた「死に票」が多くなる。獲得議席数と全体の政党支持率との乖離が起こるのは必然で、なかなか投票した人の印象とマッチしないのだよなあ。それにしても民主党は党首選びどうするのか。古いのを担ぎ出すのであれば、いっそのこと、渡辺恒三なんて古すぎて逆によいと思うが。はは。 今月号「文藝春秋」の巻頭特集、「宰相小泉が国民に与えた生贄〜かつてまったく同じことをしたポピュリスト首相がいた」(中西輝政)を興味深く読んだ。逆らう人間に刺客を送った劇場型選挙は、これが初めてではなく、20世紀初頭イギリスで、ロイド・ジョージ首相が、同様に行なった選挙に例があるのだと。このようなポリュリズムの時代を経て、欧米先進国の政治状況はすでにポスト・ポピュリズムの時代に入っていると筆者は主張する。 さて、我々はこのポピュリズムの時代を超克できるのか。今回の総選挙の結果が出る前に書かれた記事なのだが実に示唆深く面白い分析。愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。そうして、いつかポスト・ポピュリズムの時代を迎えることが本当にできるのか。 |