耐震強度偽装問題で、衆院国土交通委員会は14日に疑惑の渦中にある人物を呼んで証人喚問。まあ、芸能番組ではないからゴールデンタイムに行われないのは当たり前だが、この手の喚問は、普通に生活していると国会同様ほとんど見聞きする機会がない。今回は、たまたま休暇取得中だったため、旅先のホテルの部屋で、当日午後の部、木村建設2名と総合経営研究所内河所長喚問のライブ中継を興味深く視聴。 民主党の馬淵澄夫議員の追求は舌鋒鋭く、確かに印象深かった。しかし、何の新事実も明らかにしないタコな質問しかしない無能な議員が(党派に関係なく)ずいぶん登場するのにはうんざり。木村建設の社長は、かなりのタヌキだが、「耳が遠いんで」、「質問の意味がよく分からんので」との答弁を繰り返す。しかしあれはあながち韜晦ではない。実際に何を聞きたいのかさっぱり理解できない質問もあった。そして時間を無駄にして、情緒的な感想を延々と演説する頭の悪いカラ回り議員が結構いたのも事実であった。夜のTV特集ではそのようなアホ議員の質問は、どのチャンネルでも編集でバッサリとカット。長時間費やした割には実にムダな委員会だ。馬淵議員以外で少々印象に残ったのは、ネチネチと嫌味がましく質問した自民党のオッサン。普段からああなんだろうが、ネチネチが一種の「芸風」として成立していた。名前忘れたが、なんだったか。 一躍名を上げた民主党の馬淵澄夫議員は、元建築会社勤務だとか。関係ないが、風貌がヒューザーの小嶋社長に似ている。直接対決すると面白い映像になったのになあ。そういえば、オジャマモンはさっぱりメディアに登場しなくなったが、マンション・ルート解明は今後どう進展するだろうか。デタラメな構造計算は実は姉歯だけではないということになると、業界全体に波及するパニックも予想されるのだが。 |