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2006/03/04 高野連警察が盛り場を巡回せよ 

駒大苫小牧高校(北海道苫小牧市)の3年生野球部員らが卒業式の日に居酒屋で飲酒や喫煙を行い、警察に補導されたのを受けて学校はセンバツ出場辞退、校長も辞意を表明したのだという。

昨日TV見てたら、そもそも飲酒が発覚したのは、同じ居酒屋にいた客が選手の顔を夏の大会報道で覚えており、警察に通報したからだという。しかし、大騒ぎして他の客に迷惑かけてたのなら、直接注意してやるのが大人の分別というものだろうが、いきなり警察に通報するのが大人としてあるべき行動だろうか。未成年の飲酒をおおっぴらに認めてよいのかと問い詰められると困るのだが、高校野球を巡る「大人の正義」には、どうにも饐えた薄汚い匂いがしてしかたない。

出場辞退に使われる「連帯責任」という概念も、旧日本軍で古参兵が新兵に陰湿なリンチをする時の理屈を思い出させて大嫌いだ。そのへんは、以前、「高野連幹部も連帯責任で」「甲子園出場辞退の正義」などの過去日記にも書いた。まあ、監督や野球部長、校長には監督者・教育者としての責任があろう。辞めるのはご自由だが、野球部の後輩は何の関係もないと思うがなあ。むしろ高野連幹部はなぜ大好きな「連帯責任」とって辞めないか。

高野連の規定では、卒業日まで選手登録が続くとなっているらしい。だとすると飲酒が翌日なら出場辞退はなかったのか? そもそも4月の新入生歓迎シーズンには、渋谷やら新宿で泥酔して吐いてる大学新入生など大勢いる。いっそのこと、卒業後でも成年するまでは選手登録が続くことにして、高野連警察が盛り場を巡回し、飲酒している未成年学生が高校野球部出身なら、出身高校を全部大会出場停止にすると高野連の規定で決めてはどうか。「野球による健全なる青少年の育成」に大変役立つはずである。高校野球を後援する新聞社も大賛成してくれるだろう。