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2006/03/08 ビザ取得、2回目の赴任決定。

本日、アメリカ大使館よりE-2ビザ到着。これでアメリカで給料を貰って合法的に滞在可能になった。

2度目のアメリカ赴任の打診を会社から受けたのが昨年末。1月には異動が正式決定。ビザ取得関連書類の作成に1ヶ月ばかり。アメリカの移民法事務所から届いた書類を、赤坂のアメリカ大使館に持参したのが先週の金曜日。提出した後の処理は早く、ビザシールが貼られたパスポートが、エクスパックで本日返却されてきた。写真付きでマシン・リーダブルなシールになってるのが前に取ったビザと違うところ。そういえば前回はE-1ビザだったのだが今回はE-2。ま、会社がやることなのでよく分からんが、なんでなのかね。

ともあれ、これでアメリカ赴任が確定。同じ現地法人に2回赴任というのは良い点と悪い点とある。自ら手を上げた訳ではないが、今回はタイトルもアップグレイド。V.P., Treasurer, Corporate Secretary。まあ、私はプロフェッショナルなサラリーマンなので社命とあればどこにでも行こう。責任重くとも、見合った権限と使えるリソースがあるのであればむしろ望むところ。すでに準備は進めていたのだが、本日のビザ取得でいよいよ加速。多分、1ヶ月以内に日本を発つことになる。会社の送別会はすでに先月から始まっているのだが、日本の仕事もまだ忙しく、なんだかんだだいぶ疲れてきた。本日も送別会ですっかり酔って帰宅。アメリカに到着したら、しばし禁酒するか。まあ、できないことは分かってるのだが。はは。

2006/03/10 アメリカ大使館でビザ面接

このところ送別会が立て込んで、だいぶ肝臓を痛めつけている。仕事もちょうど山場でドタバタ。かないませんな。ビザ下りる前までの渡米準備について、忘れないうちに記録しておこう。

前にNON-IMMIGRANT VISA を申請した時には、代理人が書類持参すればよかったのだが、近年はビザ発給にはアメリカ大使館で米国領事との面接が必要となっている。アメリカ大使館のWebページで面接予約ができるのは便利だが、日によって大量の予約が入って先まで予約が満杯になったり、急にガラリと空きの日が出来たりするのが不思議。先週木曜日、ビザ関係書類が到着したが、翌日に急に空きが出ておりすぐさま予約。

定刻ちょっと前にアメリカ大使館に到着すると、訪問者のための入り口まで、セキュリティ・チェックの長い列。敷地周辺も日本の警官が大勢配置され、警備はなかなか厳重。アメリカの日本大使館は、アメリカの警官がここまで厳重に警備してくれてるかね。

結局30分以上並んだか。寒空の下、大使館前で列を作って待たされると、なんだかまるで自由を求めて異国に脱出する難民のような気分。

並びながら見ていると、正門から入る車のチェックも厳重。電動で地中からせりあがる太い鉄の棒が進入を防ぎ、門の前には更に可動式の分厚い鉄の装甲板が車をさえぎる。自爆テロのトラックが突入しても中には入れず、門の前で爆発することになる。もっとも横で並んでる我々には大被害だが。狂えるイスラム原理主義者がよりによって本日この朝に突入して来ないことを祈りつつ。もっとも、ここは日本だからなあ。

車両チェックの警官は、外交官ナンバーであってもエンジンルームを開け、後部トランクも開け、棒の先についた凸面鏡で車の下部も覗いて異常を調べる。車の周りをチェックすると同時に、ドアの引き手やトランク開け口など、人の手が触れる部分を円形のろ紙のようなものでぬぐい、それを建物内の警官に渡す。建物内部では、これを何かの機械にかけている。そして、最終的にはこの係のOKが出てからしかゲートを開けないようだ。指紋採取とは明らかに違うがあれはいったいなんだろう。爆弾警戒のため硝煙反応や火薬の残留物などを検出してるのだろうか。皇居や国会の警備でもここまでやってないのでは。

ようやくセキュリティ・チェックを済ませて大使館内部に。書類を提出し、窓口が並ぶ部屋で腰掛けて待つ。まず光学読み取り機による左右ひとさし指指紋の採取。指紋の後でしばし待つとまた窓口に呼ばれる。これが「領事との面接」のようだ。担当は女性、ビザ記載の社名が正しいか聞かれただけで、「Everything is fine. That's all finished today」と言われて終了。これだけのために1時間以上費やしたってのもずいぶんとムダな話ではなかろうか。ま、指紋採取が主要な目的で、あとはアラブ人じゃないかどうか見てる程度なのかもしれないな。しかし、そんなものはパスポートの写真見れば分かるわけで。まあ、いずれにせよ簡単に終わったのはよかったが。