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2006/03/11 「TOEIC」の試験形式が変わる

先月、アメリカ現地法人から旧知の社内弁護士が来日して会食した時に感じたのだが、ずっと使ってないからだいぶ英語がさびついている。読む、聞くについてはさほどの衰えは感じないのだが、しゃべる能力はだいぶ衰退したような。うまい言い回しがすぐに出てこないだけでなく、イマイチろれつが回らない。まあ、向こうに行ってからOJTで再トレーニングするか。

そういえば、先日の日経朝刊に、「TOEIC」の試験形式が変わるという全面広告が掲載されていた。従来形式で最後となる3月の試験には「駆け込み受験」が殺到しているとのニュースもあり。なんでもアメリカ人による録音吹き込みから、イギリス、オーストラリアなど多様な発音を聞き取る試験に変更され、長文読解も更に文章が長くなるのだとか。入社試験でTOEICの点数を問う会社も増えており、学生にとっても慣れた今の試験のうちに少しでもいい点数を取ろうということなのだという。

確かに現行のTOEICは、アメリカで暮らした人にやや有利な面があるのは事実。録音者もそうだが、話の内容や写真にいたるまで全てアメリカ文化を背景に作成されているのだから。私自身は、アメリカから帰国して2年目の99年に、965点という自己最高記録を叩き出してから、もう生涯2度と受けないと決めている。受けたら点数が下がるばかりである。もっともあの点数自体には有効期間があるとかで、すでに失効した自己満足に過ぎない。まあ、TOEICそのものは、nativeで中学生程度の常識があれば、必ず満点取れて当たり前の試験ではあるのだが。

聞き取り問題には、耳が慣れていない受験者を「ヒッカケ」て間違わせる「罠」がたくさん仕込まれている。問題文で聞こえたのと似たような発音の単語が聞こえたからとその選択肢を選ぶと、だいたい全部ヒッカケである。録音を聞きながら、ああ、ここで間違う奴がいるだろうなあ、とどこに「ヒッカケ」があるか楽しめるようになると上級者である。などとエラそうなことを書いたが、満点取る日本人も大勢いるわけで、なんでお前は25点も失点したんだと問われると、これがどこで間違えたかサッパリ分からないんだよなあ。全部正解したつもりだったが。<キッチリと「ヒッカケ」の罠にはまっている。